kobo新機種、国内投入 Kindle対抗、強みは「端末」「容量」と三木谷社長(1/2 ページ)
楽天は11月1日、子会社カナダKoboの電子書籍端末「kobo」シリーズ2機種の国内投入を発表した。それぞれE inkの電子ペーパーを搭載したモノクロ端末で、ライト付きの「kobo glo」(7980円)と、小型の「kobo mini」(6980円)。Kindleの発売で電子書籍端末の国内競争も激化してきたが、端末の多様性やmicroSDカードで容量が拡張できる点、「EPUB 3」のオープン性などが強みだと楽天の三木谷浩史社長はアピールする。
「kobo glo」は、6インチのタッチパネルを搭載した端末。フロントライトを搭載し、太陽の下や暗い場所でも快適に読めるとしている。モリサワフォントを搭載。内蔵メモリは2Gバイト(使用可能領域は1Gバイト)で、microSD/microSDHCカードスロットも備える。サイズは114(幅)×157(高さ)×10(厚さ)ミリ、重さは185グラム。
「旧モデルよりスピードが25%アップし、反応速度が速く読みやすい。カラーバリエーションも豊富」と三木谷社長。microSDカードを利用すれば、コミック600~1500冊、テキスト本なら3万冊保存できるという容量の拡張性もアピールする。11月1日から予約受付をスタートし、11月15日から順次、出荷する。
「kobo mini」は、102(幅)×133(高さ)×10(厚さ)ミリとはがき大ほどで134グラムの小型計量端末で、外出や出張が多いビジネスマンのほか、若い女性や子どもにも利用しやすいとしている。旧モデルの「kobo Touch」は1000円値下げし、6980円とする。カラーAndroidタブレット「kobo arc」は「近日発売」と話すにとどめた。
アクティべーションは「1分以内に」 3Gモデルは「お答えできない」
7月に国内投入したkobo Touchは当初、アクティベーションがうまくいかないなど問題が続出した。三木谷社長は「当初はPCに接続しないとセットアップでなかったが、ファームウェアのバージョンアップでWi-Fiでのセットアップに対応し、1分以内で行えるようになった。今後の端末も、1分以内にセットアップでき、アカウントを作れるようにする。前回の反省も踏まえ、今後はそういうことがないよう最善を尽くしたい」と話す。
Kindleには、NTTドコモ回線を使った月額料金不要の3Gモデルがある。koboの3Gモデルについて問われた三木谷社長は「3Gモデルは今の段階では答えられない。電子書籍端末は、ダウンロードしてストアした書籍を読むもの。価格と利便性の兼ね合いだ」と話すにとどめた。
Kindle対抗、強みは「1500冊まで漫画が入る容量」
koboシリーズで国内初の端末となるkobo Touch投入から3カ月。三木谷社長は、「日本のユーザーの電子書籍購入冊数は世界平均の2倍近い。koboは日本の電子書籍の扉を開いた」と成果をアピールする。
10月には電子書籍の本命とされるKindleが上陸するなど競争が激化しているが、「勝算はある」と自信をみせる。koboの強みとしてあげたのは、端末の多様性やカラーバリエーション、microSDカードで容量を拡張できること、オープンな電子書籍フォーマット「EPUB 3」を採用していること、日本市場向けのローカライズが可能なこと、「楽天市場」との連携──などだ。
特に漫画が強い日本市場で、容量の大きさは重要という。「世界市場では漫画は意識する必要がなかったが、日本では漫画が非常に大きいことが分かった。gloは、漫画にも最適化されており、microSDカードで最大1500冊まで漫画が入るのは大きな差別化だと思う。端末デザイン、カラバリも増えおり、持ち運びの楽しさもある。モリサワフォント搭載など日本にローカライズした機能は、日本が本社ゆえにできること」
小型タブレットまで市場を広げれば、Googleの「Nexus 7」やAppleの「iPad mini」も強敵だが、三木谷社長は「タブレットと電子書籍端末は明らかに違うもの」という認識だ。「電子ブックの世界で中核となっていくのはモノクロ端末だと思っている。タブレットは基本的に、映画や音楽、ゲームが中心。欧米では7、8割の人が白黒端末とタブレットを使い分けている。日本でもそうなるだろう」
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