2012年冬、ミラーレスカメラ選び5つのポイント(2/2 ページ)
- ファインダー搭載機の増加
撮影時には背面液晶で被写体を確認するモデルが依然として大半を占めるが、電子ビューファインダー(EVF)を搭載するモデルが増えた。EVF自体も表示の精細感が増したほか、残像の低減が進められており、より実用的になっている。EVFは富士フイルム「FUJIFILM X-E1」やオリンパス「OM-D E-M5」、ソニー「NEX-7」「NEX-6」、パナソニック「DMC-GH3」といった高級機での採用が目立ち、カメラとしての存在感にもつながっている。
撮影時にファインダーを利用するメリットはいくつかあるが、ファインダーを使って撮影すると自然と脇が閉まり、しっかりとカメラをホールドしながらの撮影スタイルとなるため手ブレを減らすことができるのは大きなメリットとしてあげられるだろう。また、パナソニックのDMC-G5が採用する、ファインダーをのぞきながらタッチパネル液晶へ触れることでフォーカス位置を調整できる「タッチパッドAF」など、EVFを積極的に利用する製品も登場している。
- 背面液晶の高機能化
大半のミラーレスカメラに置いて背面液晶は撮影画像確認のほか、撮影時のファインダーとしても利用される。そのためにピントチェックなどのにも利用できる92万画素クラスの高精細液晶(一部製品は有機EL)を搭載した製品が増えている。
操作の利便性を向上させるためにタッチパネルの採用も積極的に行われており、「EOS M」などではスマホなどの採用される静電容量式パネルを搭載しており、軽く触れるだけで操作できる。画面タッチでシャッターを切れる製品も増えており、スマートフォンなどで慣れ親しんだ動作で撮影できるのは、普段、スマートフォンでの撮影になれている人には便利に感じられるだろう。
また、液晶部分を可動式としたモデルが増えていることもトピックに挙げられる。可動のパターンは3種類あり、上下方向にチルトとするタイプ(オリンパス「OM-D E-M5」、ソニー「NEX-6」など)が主流だが、180度上に跳ね上がることで自分撮りのできる製品(ソニー「NEX-5R」「NEX-F3」、オリンパス「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」)も増えている。
ヒンジによって上下左右自由に稼働するタイプを備えるパナソニック「DMC-G5」「DMC-GH3」などもある。このタイプは液晶を可動させると、レンズ光軸上から液晶が外れてしまうために敬遠する人もいるが、カメラと自分の位置関係を自由に調整できるため、小さな子どもやペットの撮影には利便性が高いと言える。
- Wi-Fiなど付加機能の搭載、高級機の登場
春先からコンパクトデジタルカメラへWi-Fi機能を搭載するトレンドが見て取れたが、その波はミラーレスカメラにも波及した。Wi-Fi搭載によって提供される機能で最も多いのは、撮影した写真や動画をスマートフォンあるはタブレット、PCなどへワイヤレス転送する機能だが、同時に提供されるスマホアプリによって、デジカメで撮影→スマホ転送→スマホからSNSへ投稿といった流れをスムーズに行える環境が整えられつつあることは注目したい。
Wi-Fi搭載機としてはソニー「NEX-5R」「NEX-6」、パナソニック「DMC-GH3」などが挙げられるが、オリンパスはBluetoothで撮影画像をスマホなどへ転送できる通信ユニット「OLYMPUS PENPAL PP-1」を別売オプションとして用意しており、こちらの導入でカメラとスマホを連携させることができる。
- 高級機の登場
ふた昔ならばミラーレスカメラはカテゴリ的に一眼レフの下として見られることも多かったが、ジャンルとして確立し、製品種別も増えたことから、実売10万円に近い、あるいは超える高級機の存在も目を引くようになってきた。
その口火を切ったのは、オリンパス「PEN」シリーズで、同社からは現在も「OLYMPUS PEN E-P3」「OM-D E-M5」と2つの高級機が投入されている。こうした高級機は他社からも投入されており、ソニー「NEX-7」、パナソニック「DMC-GH3」、富士フイルム「FUJIFILM X-Pro1」「FUJIFILM X-E1」などが該当するだろう。
それぞれ高級機として他にはない要素を備えており、OM-Dならば小型軽量かつ防じん防滴ボディに高精細EVF、NEX-7ならば有効2430万画素高画素センサー、DMC-GH3ならば新開発センサーとプロのフィールドワークに耐えるタフさ、FUJIFILM X-Pro1とFUJIFILM X-E1ならばローパスフィルターレスの独自撮像素子「X-Trans COMS」と新設計レンズ群などが特徴となる。高級機ゆえに万人向けとは言えない部分もあるが、そのカメラにしかない機能、性能を備えていることも事実であり、1台と長く付き合うのならばこうした高級機を選択肢に入れてもいい。
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