センサーが大きくなった「PENTAX Q7」をQ10と比べながらチェックする(1/4 ページ)
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2011年、手のひらサイズのナノ一眼、あるいは本気で遊ぶトイ一眼という新しいジャンルをひっさげて登場したのが「PENTAX Q」である。あれは衝撃的だった。
1/2.3型という普及型コンデジと同じ撮像素子を使ったレンズ交換式のミラーレス一眼を作ったのも驚きだったし、手のひらサイズという小ささも驚きだったし、デジタルならではの遊び心にあふれてたのも楽しいという、面白いカメラだったのだ。翌年、より低価格でカジュアルになったQ10が登場。そして2013年、さらなる進化を遂げた「PENTAX Q7」が登場したのである。
見た目はQ10とほぼ同じ。機能もQ10とほぼ同じ。カラバリも120種類ある。
違うのはどこか。
撮像素子のサイズである。
Q/Q10が1/2.3型だったのに対し、Q7は1/1.7型とちょっとデカくなったのだ。ハイエンドコンデジで使われる撮像素子と同サイズに切り替わったのである。もちろんマウントは同じ。レンズも同じものを使える。ただ撮像素子が大きくなったのだ。
これはすごくいい。
まずは撮像素子の大型化(といっても、やはりコンデジ用センサーなのであるが)で何が変わったか、そこから観ていこう。
1/2.3型から1/1.7型へ
まずはこの真正面から撮った写真から。
左がQ7。右がQ10。ダイヤルやボタンが黒い以外はまったく同じ。違うのは、マウントの奥に見える撮像素子の大きさくらい。ほんのちょっとだけ大きくなったのが分かるかと思う。もうひとつ別角度から。こっちの方がわかりやすい。
画素数はどちらも有効1240万画素。画素数を同じながら、撮像素子サイズがちょっと大きくなったのだ。マウントは同じなので従来のレンズ群をそのまま使う。レンズが同じで撮像素子サイズが変わると何が変わるか。
まず画角である。撮像素子が大きい分、画角が広くなる。
標準ズームレンズ「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」の場合、Q10は広角端で27.5ミリ相当、Q7は広角端で23ミリ相当とより広角になるのだ。逆に望遠端は83ミリ相当だったのが69ミリ相当とちょっと弱くなる。
そもそもQシリーズはスナップ写真に向いた設計であり、より広角になるというのはスナップ用途的には歓迎すべきことかと思う。
さっそくワイド端とテレ端で見比べてみよう。
(左がQ7(23ミリ相当)、右がQ10(27.5ミリ相当) いずれもオート、1/1250秒 F4 ISO100)
広角系スナップが多い人にはこの差はかなりでかい。
(左がQ7(69ミリ相当 1/1000秒 F5.6 ISO100)、右がQ10(83ミリ相当 1/1250秒 F5 ISO100) いずれもオート)
比べるとQ7はちょっと望遠が弱くなることになるが、そこは望遠ズームレンズを使って補うということで。まあQシリーズ自体、望遠より広角系が似合うスナップ系カメラなのでそう問題にはならないかと。もうひとつ同じパターンで。
(左がQ7(23ミリ相当)、右がQ10(27.5ミリ相当) いずれもオート、1/80秒 F4 ISO200)
(左がQ7(69ミリ相当 1/100秒 F4.5 ISO320)、右がQ10(83ミリ相当 1/100秒 F4.5 ISO500) いずれもオート)
画角以外にも違いがある。画質である。両者を等倍で見比べると、やはりQ7の方がディテールがしっかりしていてざらつきが少ない。これは撮像素子サイズの差といっていい。
画質の差はISO感度を上げると分かりやすい。ISO1600でISO感度を合わせ、両者の画角がほぼ一致するよう焦点距離を調整して撮り比べたのがこちらだ。
一見同等の写真だが、等倍で見比べるとやはり、撮層素子が大きなQ7の方が細部描写がしっかりしている。
Q10もQ7もノイズはかなり抑えられているが、Q10の方がノイズ低減処理が強くかかる分、ディテールが失われやすいという感じかな。撮層素子サイズは正直なもので、Q7になって画質が向上したのだ。しかも、実勢価格もQ10とほとんど変わらないので、買うのならQ7って感じだ。
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