クラシックデザイン継承、小型軽量化したミラーレス――富士フイルム「FUJIFILM X-M1」(3/4 ページ)
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Wi-Fiによるスマホやタブレットへの送信に対応
機能面では、最近のデジカメのトレンドともいえるWi-Fi機能の搭載が新しい。スマホやタブレット、PCにそれぞれ専用アプリを入れておくと、ワイヤレスでの画像の表示や転送が手軽に行える。撮影した直後にSNSにアップしたり、メール添付して楽しみたいユーザーには役立つ機能だろう。
撮影機能としては、58種類のシーンを自動的に認識する「アドバンストSRオート」モードや、「美肌」や「花火」など13シーンを選べるSP(シーンポジション)モードを搭載するなど、ビギナーが気軽に扱うためのモードが充実している。
さらに「トイカメラ」や「ミニチュア」など8種類の効果が選べるアドバンストフィルターや、背面の専用ボタンでスタート/ストップが可能なフルHDの動画モード、約5.6コマ/秒の連写、2枚の写真を重ねて記録する多重露出撮影、3種類から選べるアスペクト比の設定などを搭載している。
また、マニュアルフォーカスの際にピントが合った部分を色で表示するピーキング機能を新搭載するなど、オートだけでなく凝ったマニュアル撮影にも対応可能になっている。個人的には、あらかじめ保存した撮影設定に素早く切り替えられるカスタムモードを、エントリー機ながら搭載している点がありがたく感じる。
ローパスレス構造の「X-Trans CMOS」センサーを搭載
撮像素子には有効1630万画素の「X-Trans CMOS」センサーを、画像エンジンには「EXR Processor II」をそれぞれ搭載する。感度はISO200~6400が標準出力感度となり、拡張設定としてISO100およびISO12800/25600に対応。ISO800くらいまでは画質の低下はほとんど気にならず、A3印刷にも適した精細感と鮮やかな発色を維持している。ISO1600を超えるあたりからややノイズが生じるが、それでも汚いという印象はない。
発色の調整機能としては、「Velvia」や「ASTIA」など同社のフィルム名を選ぶことで、そのフィルムに近い発色傾向で撮影できる「フィルムシミュレーションモード」を継承する。そのモード数が、従来の10モードから5モードに減ったのは残念だ。それとは別に、メニュー内の設定で彩度やシャープネス、トーンなどを細かく調整することはできる。また、RAWで撮影し、細かく設定を調整しながらカメラ内で現像することも可能だ。
トータルとしては、エントリー向けミラーレスカメラとして、機能と操作性、デザイン性がバランスよくまとまっている印象を受けた。従来機にあったアナログ感覚の操作性が一部損なわれたのは少々物足りなくも感じるが、かといって使い勝手が低下したわけでなく、デジカメの標準的な操作系に近くなったので、より一般ユーザーに取っ付きやすくなったといえる。
オプションでもファインダーが用意されていない点は、特に望遠ズームを多用するユーザーは注意したいところ。個人的には、ファインダーがない不都合よりも、可動式液晶が生み出す自由度が勝っているが、用途や撮影スタイルによっては、そうではない人もいるはずだ。チルト可動液晶に魅力を感じつつ、小さくて軽いミラーレスカメラを求める人にとって、有力な選択候補のひとつになるだろう。
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