廉価版iPhoneの急ピッチ製造で下請工場が就労法違反──CLW報告
米Appleが9月10日にも発表するとうわさされるプラスチック筐体の廉価版iPhoneを製造する中国の下請け工場で、倫理的および法律的な就労法違反が行われているとして、非営利の労働権利団体、China Labor Watch(CLW、中国労工観察)が9月5日に報告書を公開した。
CLWによると、AppleのiPhone製造を請け負う米製造メーカーJabil Circuitの中国無錫市にある工場で、超過勤務や低賃金、劣悪な住環境など、Appleの規範にも、中国の就労法にも違反する行為が行われているという。同団体は7月にも別のAppleの下請工場での労働環境についても告発している。
Jabilのこの工場では現在、“間もなくリリースされる廉価版iPhone”のプラスチック製背面カバーを製造しており、大量の労働力が必要なため、新たに採用した従業員はわずか2時間のトレーニングの後、現場に投入される。
CLWがインタビューしたある女性従業員は、iPhoneカバーを機械で磨く単純作業の担当で、1時間当たり90枚のカバーを処理するというノルマが課せられており、午後8時から翌朝8時まで立ったままこの作業をしていると語った。昼食用の30分の休憩は、現場の出入りでの厳しいセキュリティチェック(携帯電話や工具の持ち込み、部品の持ち出しは厳重に禁じられている)や食堂での行列のために、食事に使えるのはわずか5分になってしまうという。
米AllThinegDによると、この報告書に関してAppleは、結果を深刻に受け止めており、独自の調査を行っていると語り、Jabilで一部の従業員が超過勤務していたことが判明したため、Jabilと共に管理向上に取り組んでいるとした。
Appleはメディア各社に9月10日に開催するプレスイベントへの招待状を送っており、ここで新iPhoneを発表するとみられている。廉価版iPhoneは“iPhone 5C”などとよばれており、プラスチックカバーで6色あるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR