“1万2000円のシュークリーム”は楽天が価格チェック済みだった 「ルール甘かった」と三木谷社長が陳謝(2/2 ページ)
元値の表記ルール明確化へ
今後は、表記できる元値の種類を制限するほか、元値チェックの仕組みを厳格化して再発防止に努めるとしている。
現在、元値の表記は、「通常価格」「定価」「参考価格」などが乱立しているが、今後は「当店通常価格」と「メーカー希望小売価格」に限定。通常価格を表記する場合のルールを厳格に定め、来年3月をめどに構築するシステムに組み込む。
「当店通常価格」を表記できるケースは、(1)楽天市場内で過去2週間以内に元値で販売した実績があるか、(2)楽天市場内で過去8週間以内に合計4週間以上、元値で販売実績がある――の2パターンに限定。新規の商品の場合は、元値の表記そのものをできなくする。新規の商品でも、実店舗などで元値で売られた実績がある場合は、根拠となるものを事前に楽天に申請し、調査した上で、元値の表記を認める。
また、楽天日本一セールにおける「77%オフ」など、公式セールで使われている文言は“勝手セール”では使えないようにし、価格チェックが行き届きづらい公式セール外での不当表示の防止を図る。
高級ワインや生鮮品など、季節要因や市場の動向などで元値が大きく変動する商品もあり、システムでの対応には限界がある。人力でのチェック体制を強化するほか、専用の問い合わせ窓口を設け、顧客からの価格の問い合わせに応じるとしている。「問い合わせ窓口には店舗同士のチェックも働く。かなりワークするのでは」(三木谷社長)
楽天市場は「中小店舗を支援しようと、性善説で構築してきた」と三木谷社長。不当表記は「残念ながら想定していなかった」として、今後「人の目や問い合わせ窓口で管理していきたい」と述べた。
医薬品ネット販売とは「関係ない」
また、不当表示の問題と医薬品ネット販売の問題を絡め、今回の問題がネット販売全体への不信感につながるのでは――とたずねる記者に対して、「まったく要件が違う話だと考えている」と反論する。
「二重価格問題は、オンライン・オフラインへだてなくどこにでもある問題。極論を言うと、オンラインの楽天市場だからこそ表面化した面もあり、ネットの方が透明性が高いのは間違いない。われわれが求めているのは、あくまで薬剤師免許を持った責任者がいる店舗に、オンラインとオフラインへだたりなく販売していただくこと。本件と薬のネット販売を結びつけるのはあまり正しくないのでは」
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