ローパス効果が選べる高解像一眼レフ――リコーイメージング「PENTAX K-3」(1/4 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
手ブレ補正の応用から生まれたユニークな新機能
リコーイメージング「PENTAX K-3」(レビューまとめはこちら)は、ペンタックスブランドの一眼レフ「K」シリーズ最新作だ。約1年前に発売された「PENTAX K-5 II」と「PENTAX K-5 IIs」の後継製品であり、基本デザインを継承しつつ、CMOSセンサーや画像処理エンジン、AFセンサー、連写などのブラッシュアップを図っている。
新搭載したさまざまな機能の中で、まず注目したいのは「ローパスセレクター」と呼ばれる同社オリジナルの試みだ。これまでの一般的なデジカメは、光学ローパスフィルターを撮像素子の前面に配置することで入射した光を分散し、モアレや偽色の発生を抑えていた。しかし、光学ローパスフィルターには解像感を低下させるデメリットもある。そこでK-3では、光学ローパスフィルターは搭載せず、その代わりに撮像素子をサブピクセル単位で微少駆動させることで、光学ローパスフィルターと同等の効果を実現した。
つまり従来モデルでは、ローパスフィルター搭載のK-5 IIと、ローパスフィルター非搭載のK-5 IIsという2つの製品に分かれていたが、今回のK-3では、ローパスの効果を撮影機能ローパスセレクターとして選択できるようになったのだ。
設定方法は、撮影メニュー内にあるローパスセレクターから、効果なしの「OFF」、または効果の弱い「TYPE 1」、効果の強い「TYPE 2」の3つから選択するだけ。メニューを呼び出さず、コントロールパネル画面からダイレクトに切り替えることも可能だ。
上の作例では、橋の上部にあるケーブルが密集した部分や、画面中央やや右の橋の欄干部分に、ローパスセレクター「OFF」では青やピンク色のうっすらとしたモアレが生じている。TYPE 1を選ぶとそれが軽減され、TYPE 2ではほぼ目立たなくなっている。
一方で下の作例では、人形の背景に敷いた黒い布のところどころに同じく機能OFFでは、縞模様のモアレが発生している。この場合も、TYPE 1では少し抑えられ、TYPE 2ではほぼ気にならないレベルに解消されている。モアレの低減にともなって、解像感が少し低下していることも分かるはず。なお、この作例ではストロボを使っているが、ストロボ撮影でもはっきりとした効果があるようだ。
ローパスセレクターは、以前から同社の一眼レフ「K」シリーズに搭載されているセンサーシフト式の手ブレ補正機構「SR(シェイクリダクション)」の応用から生まれた機能だ。SRは、これまでに自動水平補正や構図微調整、アストロトレーサーなども転用されてきたが、今回は振動によってローパス効果を作り出すという非常にユニークなアイデアといえる。
普段は初期設定であるローパスセレクターOFFで使用し、建物や布地といったモアレが生じやすい被写体を撮る際には、TYPE 1またはTYPE 2に切り替えるという使い方がお勧めだ。モアレの有無は、再生の表示倍率を100%にすることで、カメラ上にて確認できるので、撮影後にチェックして気になる場合のみ、TYPE 1やTYPE 2に変更して撮り直すのもいいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
10
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR