“よく見るサイト”の外側にある出会い キュレーションマガジン「Antenna」人気の秘密(2/2 ページ)
事業を始めたきっかけは町野さん自らが雑誌好きだったこと。車やインテリア、旅行をテーマにしたものや女性誌まで、月40冊程度の雑誌に目を通しているという。雑誌の良さは世界が広がる感覚――とし、パーソナライズを進める方向ではなく、話題の記事を広く見せることを意識しているという。実際、紙の雑誌では手にとりにくい女性向け雑誌の記事を楽しんでいる男性や、車の写真や記事を見るうちに興味を持った女性などから声が寄せられており、「狙い通り」と話す。
「人間の思考や発想は案外狭いし、ネットにはさまざまな情報があふれているとはいえ、巡回先やよく見るサイトは固定されやすい。少し好みから外れたものに浅く広く出会えるのは、1冊ずつ独立した紙の雑誌とは異なる、キュレーション型のデジタル媒体だからこその魅力」(町野さん)
ニュースアプリが活況な今、「GnousyやSmartnewsは競合とは考えていない」と言い切る。「彼らが新聞だとしたらAntennaは雑誌。ビジネスに役立てるオンタイムのメディアではなく、帰宅後や休日にリラックスして楽んでもらう読み物と考えている。週末や休日もアクセスがあまり下がらないのが特徴」と立ち位置の違いを説明する。
年内に500万ユーザーを1つの目標とし、提携メディアの拡大も「1媒体ずつ膝を突き合わせて」進めていく。「同じ大きさで同じページを見ても、紙とディスプレイだとどうにも違うと感じるように、紙の雑誌の質感や迫力はある意味でWebは超えられない。Webが得意なのは広く興味を喚起することで、買い物や食事、旅行やイベントなどオフラインのアクションにつなげやすいと感じている。代替ではなく共存できるはず」(町野さん)
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