“猫砂”もクリアビンにまっしぐら――開発者が語る「Dyson fluffy」(2/2 ページ)
各国のゴミを細かく検証
デモンストレーションでは、国内で販売されている猫砂(猫のトイレ用、砂といっても大きめ)をたっぷりと床にまき、Dyson fluffyでサッと掃除してみせた。猫を飼っている人なら、床に飛び散ったトイレ用の猫砂を見てげんなりしたことがあるだろう。掃除機で片付けようとしてもヘッドに入っていかず、イライラしたこともあるかもしれない。しかしDyson fluffyは、とくにヘッドを持ち上げなくても先端で猫砂を押すことはなく、砂に乗り上げてガタガタするようなこともない。スムーズに一往復し、Dyson fluffyが通った後に猫砂はすっかりなくなっている。代わりにクリアビンには白い猫砂がたっぷりと入っていた。
もちろん、床に落ちているゴミは猫砂だけではない。「国によって床の素材やゴミはさまざまだ。そこで行ったのは、各国でどういったゴミがあり、どのような違いがあるのかを検証すること。例えばシリアルの大きさ。米国のシリアルは大きく、次はイギリス、日本のものは小さいといった具合に違う。実際に何百ものシリアルの重さを測り、国ごと、床の種類ごとにデータをとって開発に反映した」。他にも、日本ならキャットフードや緑茶の茶葉なども調べたという。
そして掃除後のメンテナンス性についても多くの検討を行った。Dyson fluffyは、従来機同様コインなどでロックを外せば容易にブラシバーを外すことができ、水洗いが可能。「300回は洗っても大丈夫。製品と同じだけの寿命を持っている」。ただし、洗うときに洗剤を使ってはいけない。
一方、メインとなるボディー部分は従来機「DC62」とほぼ共通。駆動力を生むモーターは「DDM(ダイソンデジタルモーター)V6」で、15個のコーンを持つ「2ティアー・ラディアルルート・サイクロン」が吸い込んだ空気から微細なゴミを分離する仕組みも変わらない。ただし、新ヘッドのために調査した各国ごとのゴミの傾向を反映し、本体側のローカライズも行ったという。例えば米国向けの製品では、クリアビンとその内側にあるシュラウドと呼ばれるパーツの隙間を広げている。これはシリアルなど大きなゴミがクリアビンの中で詰まらないようにするためだ。
さまざまな調査と技術開発によって作られたDyson fluffyは、10月14日から同社直販サイトで、また10月23日から全国の家電量販店などでも販売を開始する予定だ。価格は7万4800円から。グラント氏は、「日本は製品の価値をしっかり評価してくれる市場。そしてDyson fluffyは、微細なゴミから大きなゴミまで吸引できるという、他にはない価値をもっている」と新製品の売れ行きにも自信をみせた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR