mマーク入り
音響設計を突き詰めたカナル型イヤフォン、マクセル「MXH-RF800」登場
日立マクセルは10月21日、カナル型イヤフォンの新製品「MXH-RF800」を発表した。音質を追求した「m」シリーズの第5弾。シングルドライバーながら、筐体(きょうたい)の音響設計を突き詰めた製品という。10月25日に発売する予定で、実売価格は2万円前後になる見込みだ(オープン価格)。
同社は2012年に高級オーディオ分野への復帰を宣言し、そのシンボルとして「m」のマークを冠したシリーズを展開してきた。最初の製品がツインドライバーとハイブリッド型だったこともあってそのイメージも強いが、一方で昨年2月にシングルドライバーの「MXH-RF500」を発表し、もう1つの柱にしようとしている。今回の「MXH-RF800」は、その上位モデルという位置づけだ。
「MXH-RF500は、“空間をうまく使って上手に音を出していこう”というアプローチ。派手さはないが、クリアな音質と聴き疲れしない点が評価されており、ハイブリッド型よりMXH-RF500のほうが好きという人も多い」(同社コンシューマ事業部商品企画部の小林是人担当部長)。
一方で高域の不足を指摘する声もあり、今回はその点を含めて全体を作り直した。ドライバーは口径や振動板の素材を含めてRF500と同じだが、“デュアルチャンバー”構造は完全新設計。さらにボディーにはABS樹脂と高剛性アルミニウム合金による“ハイブリッドボディー”を採用している。樹脂を合金で挟み込む構造により、素材が持つ固有振動を低減しつつボディーの共振を抑制するという。
デュアルチャンバーは構造から変えた。「RF500では2つの部屋がドライバーの後ろに並んでいる構造だったが、今回はドライバー背面を囲むドーナツ状の空間と、その後ろに広めの空間を設け、1カ所をポートでつなぐ形になっている」。チャンバーの総容積は、RF500よりも小さくなっているという。
構造を変えた目的は、カナル型イヤフォン特有の“閉管共振”による6kHz付近のキツイ音を抑えつつ、高い周波数まで出せるようにするためだ。「容積の変更でピークの発生位置をずらし、ポートには音響抵抗を設けてなだらかな特性に調整した。これにより、高域のピークにマスキングされがちな8k~12kHz前後も聞こえるようになり、例えばシンバルの余韻なども楽しめる」。
一方の低域は、等ラウドネス曲線を意識して「高域と同じ音圧に聞こえるように調整した」という。人間の聴覚は周波数によって感度が異なるため、物理的に同じ音圧を出しても感じ方が違う。その聴感上の音の大きさ(ラウドネス)をグラフ化したのが等ラウドネス曲線だ。つまり、単純に周波数特性をフラットにするというより、実際の聞こえ方がフラットになるように調整したという。
インピーダンスは16オームで、感度は105dB/mW。再生周波数特性は20~2万2000Hzと“ハイレゾ対応”ではないが、「分解能の高さと、音の波形を忠実に届けることに注力した」と自信を見せる。
なお、今回は遮音性を高めて音を正確に伝えるため、イヤーピースは通常のシリコン(S/M/L)に加えて低反発ポリウレタン(M/L)を使用したものも付属する。ケーブルは1.2メートルのY型で、タッチノイズを考慮してあえて従来の丸いタイプを採用している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
3
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
4
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
5
葛西臨海水族園のクロマグロ大量死の原因は 「複数の要因が複合的に作用」
-
6
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
7
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
8
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
9
イオンモール熊本内部の様子も──自衛隊や警察庁、救助活動の動画・写真をSNSで積極発信
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR