庵野秀明氏が新「ゴジラ」総監督に 「エヴァ」と同時制作 「鬱状態」乗り越え……コメント公表
東宝が2016年夏に公開予定の「ゴジラ」シリーズ新作映画の総監督・プロデューサーを、スタジオカラー代表でアニメ監督の庵野秀明氏が務めることが明らかになった。監督・特技監督は、庵野氏の30年来の盟友・樋口真嗣氏が担当する。
庵野氏はゴジラ新作を、今年公開予定のエヴァンゲリオン劇場版最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」と同時並行で制作。12年12月の「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」公開以降「鬱状態」にあったが、周囲の支えなどで回復し、アニメ制作に戻ってきたことを、カラー公式サイトに掲載したコメントで告白した。
コメントによると、庵野氏が東宝からゴジラ新作の監督就任依頼を受けたのは、2013年1月末。当時は精神的にも不安定で「無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ」と固辞したが、東宝の誠意と樋口氏の熱意に動かされ、「今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦」と、3月に監督を引き受けることにしたという。5月に主題を決め、6月に企画書を提出、プロットなどの作成を始めた。
庵野氏はゴジラの空想科学の世界について「夢や願望だけでなく、現実の風刺や鏡像でもある」と指摘。「正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません」と不安を吐露しつつも、「映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め」てきたという。
「2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました」――エヴァ:Q公開後に陥った「鬱状態」は「6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報い」だったと振り返る。13年はスタジオに一度も近づくことができず、「ズブズブと精神的な不安定感に取り込まれていった」という。
だが「妻や友人らの御蔭で、この世に留まる事が出来」、宮崎駿氏に頼まれた声の仕事(「風立ちぬ」の主人公・堀越二郎役)が「アニメへのしがみつき行為」として機能。「日本アニメ(ーター)見本市」として結実したアニメ短編集企画の構想を通じ、アニメが好きだったことを確認できたと振り返る。14年の初頭、ようやくスタジオに戻ることができ、1年以上かけて心のリハビリを行い、徐々にアニメの仕事に戻ってきたという。
旧エヴァの放送から20年後となる2015年の今、シン・エヴァンゲリオン劇場版の完成への実現に向けた作業も「なんとか進められている」という。庵野監督を支える周囲の人々やアニメファンへの感謝をつづり、「皆様から、シン・エヴァの公開まで今しばらくの時間をいただければ、幸いです」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
5
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
6
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
-
9
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
10
「漏えい」の一言で素通り客が振り返る──相次ぐ情報流出の中で開幕のセキュリティ展示会 来場者の態度も激変
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR