机の上の小さな贅沢――ティアック「HR-X101」でハイレゾやアナログレコードを聴いてみる(1/3 ページ)
“PCオーディオ”などと呼ばれるPCを使った音楽再生のスタイルには、USB-DACやアンプ、スピーカーにヘッドフォンなど、さまざまな組み合わせを吟味しながら、自分好みのサウンドを探求する奥深さがある。ただ、その組み合わせのパターンは無限にあり、最初はどんな機器を選べばよいのか分かりにくい。特にハイレゾ再生に初めてチャレンジする入門者にはハードルが高いという声が多いことも事実だ。それならばメーカーが提案するバランスのとれた、手軽なハイレゾ対応“オールインワンシステム”を選ぶのも1つの手だ。
ハイレゾやBluetooth、CD再生にもマルチに活躍
ティアックから登場した新製品「HR-X101」は、ハイレゾ対応USB-DAC内蔵アンプにCDプレーヤー、FMラジオ、Bluetoothオーディオレシーバーなどの機能を一体化したセンターユニット「CR-X101」に、こちらもハイレゾ対応のコンパクトなブックシェルフスピーカー「LS-101HR」を組み合わせたオールインワンシステムだ。
USB経由のハイレゾ再生は最大192kHz/24bit対応。本機のほかにPCとUSBケーブルをそろえれば、ティアック純正のWindows/Mac向けハイレゾ対応プレーヤーソフト「TEAC HR Audio Player」が無料でダウンロードできるので、とても簡単にハイレゾ再生環境が整ってしまう。センターユニットにはヘッドフォンアンプも内蔵されているため、ヘッドフォンやイヤフォンを使えば夜中でも音楽が聴ける。
D/AコンバーターのICチップには「UD-501」や「UD-301」といった、ティアックのUSBオーディオ向け上位コンポーネントにも採用され、確かな実績を積んできたTI(BurrBrown)の「PCM1795」が採用されている。同じTI製のクラスDアンプ「TPA3118」を乗せて26W×2の高出力も獲得。デスクトップのちょっとした空きスペースに置けるコンパクトサイズながらも、CDを超える高音質なハイレゾサウンドの魅力を十分に引き出す力がここに隠されている。USBオーディオのアシンクロナス伝送対応や、44.1kHz系と48kHz系のそれぞれに専用の水晶発振器を分けて搭載し、ジッターノイズを抑える技術などもティアックが得意とするところだ。
スマホに保存した音楽はBluetooth経由で受けながら再生できる。高音質コーデックのaptXに対応しているスマホとの組み合わせならばよりいい音が楽しめるし、iPhoneなどの場合でもやはりAACの高音質コーデックをサポートしている。ワイヤレスオーディオ再生もまさに妥協のない仕様だ。さらに背面には光デジタル入力端子が設けられているので、外部オーディオ機器や薄型テレビの音声出力をつなげてシステムのグレードアップも狙える。
なおiPhoneやiPadに保存したハイレゾの楽曲も、Lightning-USBカメラアダプターを介してUSBケーブルでセンターユニットに接続して楽しむことができる。この場合はiPhoneなどiOSデバイスに別途ハイレゾ対応のプレーヤーアプリを予め導入しておく必要がある。
ハイレゾの人気も高まっているとはいえ、CDのコレクションだって大切な資産であることに変わりはない。最近はCDドライブ非搭載の一体型オーディオシステムも増える中で、HR-X101のセンターユニットにはWMAやMP3の音楽ファイルを記録したCD-R/RWディスクも再生できる、スロットローディングタイプのCDドライブが搭載されているのも心強い。ラジオのチューナーはAMラジオの番組をFMの周波数を使って放送するワイドFMに対応しているので、FM放送が受信できる場所ならAMラジオの放送もクリアに聞くことができる。
力強いサウンドが魅力の小柄なブックシェルフスピーカー
女性でもかんたんに持ち運べるコンパクトで軽いブックシェルフスピーカー「LS-101HR」は、エンクロージャーの素材に高密度MDFを採用。表面をチェリーウッド調の天然木突板処理として、光沢塗装で仕上げているので、さまざまなスタイルのインテリアに違和感なくマッチする。70mm口径のウーファーユニットがひずみのない中低域を再生。高域用にPEI(ポリエーテルイミド)素材のバランスドーム・ツイーターを組み合わせることで、60Hzから40kHzというハイレゾ対応のワイドな再生周波数帯域をカバーした。音楽ソースのエネルギーを十分に引き出せるようシーリングによるエア漏れ対策も徹底。背面に設けたバスレフポートは風切りノイズを発生させないよう形状に工夫を凝らした。
コンパクトなブックシェルフスピーカーの場合、力不足を心配する向きもあるかもしれない。HR-X101では、センターユニットはハイレゾクオリティーのままDSP処理を行い、スピーカーの駆動を最適化する「HRラウドネス回路」を搭載したことで、全般に迫力あふれる音楽再生が実現されている。特にボリュームを絞った際に不足しがちな低域のパワー感を補い、高域の抜け味も高める効果が得られる。夜にリビングで家族とくつろぐ時間など、大きな音は鳴らせないけれど、ちょっとスピーカーで音楽を聴きたい時に便利だ。
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