山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」
目指したのは“スマホ画面”に依存しないコミュニケーション――ソニーモバイル「Xperia Ear」に迫る(3/4 ページ)
Xperia Earはスマホによるコミュニ-ケーションを変えるスマート家電だ
Xperia Earを体験して、分かった機能をいくつか補足しておこう。本体には2基のマイクが内蔵されている。1つがハウジングの側面に置かれた、ユーザーの声を拾うためのマイク。もう1つが外音を集めてノイズを抑制するためのものだ。本体側面のマイクは裏側にLEDを内蔵して、不規則に点灯・点滅するギミックが仕込まれている。なぜこの機能が必要だったのか、近藤氏が理由を説明する。
「ユーザーの声を聴いている時にLEDが淡く点滅します。これはユーザーの声にきちんとリアクションしている、スマートなボイスアシスタントのインテリジェンスを表現したいと考えて採用しています。もっとも、装着しているユーザー本人からは見えない位置にありますが、周囲から“ひとり言”をブツブツしゃべっているように見えないようにという狙いもあります(笑)。この明滅の仕方や発光色についても何度も検討を重ねています」(近藤氏)
本体側面のボタンを押すとマイクが起動することは既に紹介した通りだが、さらに「ロングプレス」と呼ばれる機能では、ボタンを長押しすると特定の人にメッセージや電話を送信したり、ユーザー指定のコマンドが呼び出せる。例えば「家族のメンバーを住所録から選んで、電話番号をタップして発信」といった、頻繁に使う一連の操作コマンドをショートカット登録するイメージだ。
Xperia Earのバッテリーは本体にも内蔵されるが、付属のキャリングケースには本体を3回チャージできる電源が搭載されている。ケースのサイズや重さについても、Xperia Earを積極的にアウトドアへ持ち出して使ってもらうため、ポータビリティを高めることに腐心したと青山氏が強調している。ケースの表面を、ひっかきキズなどが付きにくいようソフトコーティングした配慮もこれに含まれる。
※初出時に「本体を5回チャージできる」との記載がありましたが、正しくは「3回」でした。おわびして訂正いたします(4/4 12:53)
なお、ボイスアシスタントは7言語・8カ国語(英国英語/米国英語が分かれている)に対応する予定。今回は現在開発中の日本語によるボイスアシスタントも体験させてもらった。届いたメッセージを日本語で読み上げて、こちらの発話も正確な日本語認識でスムーズに応答してくれる。“ピッ”とアラームが鳴ってから発話すると音声が読み取られるのだが、そのタイミングを取るのに失敗することはあったものの、慣れればスムーズに入力できるようになるだろう。Xperia Earの日本発売については、いまのところ公式には「未定」というステータスだが、これだけ日本語入力のエンジンの完成度が上がっているならば、日本発売も期待できそうだ。日本ではBluetoothヘッドセットが海外ほど普及していないと言われることもあるが、Xperia Earのインテリジェントな音声認識エンジンによる操作感を体験すれば、スマホによるコミュニケーションをより便利にする新ジャンルの“スマート家電”として注目する向きも増えるのではないだろうか。
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体当たりッ!スマート家電事始め
スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
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