山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」
新しいiPad Proと“使い放題”の格安SIM、動画配信でどこまで使える?(3/4 ページ)
筆者が今回、ワイヤレスゲートの“データ使い放題”のSIMカードに最も期待しているのは、動画配信サービス「Netflix」が快適に見られるようになることだ。Netflixでは独自製作のものを含めて、沢山のリッチな動画コンテンツが配信されている。標準のHD画質のプランなら月額980円と割とリーズナブルだし、テレビ向けには4K配信も実現している。唯一の課題は、スマホやタブレットなどモバイル端末をWi-Fiにつなげられない環境では、動画を端末にキャッシュ(一時ダウンロード)しておける機能がないので、LTEネットワークへの接続が必要になるという点だ。だからこそ、“データ使い放題”の格安SIMカードを、恐らくモバイルでNetflixを楽しんでいる多くのユーザーが待ち望んでいるのだと思う。外出先でデータ通信が速度制限を気にすることなく使えるようになれば、Netflixをはじめとする動画配信サービスのユーザーは今以上にもっと増えるのではないだろうか。
視聴を開始する前に、Netflixが推奨しているインターネット接続速度を確認しておこう。「最低接続速度」とされているのは0.5Mbps、「推奨接続速度」は1.5Mbps。ワイヤレスゲートのSIMカードが上下最大通信速度としている3Mbpsが出せれば、NetflixではSD画質の映像が視聴できるとされている。
まずは下り1Mbps前後の速度が出ている自宅で視聴してみる。作品はシーズン2が始まっている「デアデビル」を見た。映像に時折大きなブロックノイズが乗ったり、被写体の輪郭にも頻繁にモアレが発生するほど、映像の画質をシビアに評価するのは正直難しいレベルだが、登場人物の顔の表情や大まかな背景はちゃんと確認できる。字幕の文字もシャープ。まあ、ストーリーを追いかける分には十分だ。もっとも、自宅にいながら、敢えてWi-FiにつながずにNetflixを視聴することは有り得ない。いよいよ屋外での調査に乗り出した。
その前に、Netflixのプロフィール画面から「再生設定」を済ませておこう。Netflixではアカウントごとに「データ使用量」を4つのメニューから設定できる。その内訳は「低(0.3GB/時)」「中(SD 0.7GB/時)」「高(最高画質=契約内容により、HDは最大3GB/時、UHDは最大7GB/時)」「自動(インターネット接続速度に応じて最高画質に自動調整)」に分かれている。当然ながらデータ量を減らした分だけ画質が影響を受ける。今回は使い放題のサービスを実験するとは言え、最大速度が3Mbpsに制限されているので、消費するデータ容量をなるべく抑えながら安定した動画視聴ができるように「低(0.3GB/時)」に設定しておく。
まずは都内某所、お昼時の12時頃にカフェで視聴してみる。思いっきり都心にあるチェーン店なのだが、駅からは少し離れているので来客は少なめ。下り通信の実効速度は平均値で大体1.2Mbps前後まで出ている。結果から言うと、Netflixはまずまずの快適さで視聴ができた。トップページからエピソードを選んで動画の再生が始まるまで、およそ5秒~10秒前後と及第点だ。試しに、再生をいったん中断してメールやブラウザアプリを使ってからNetflixに戻ってみても、ストレスなく動画再生が再開できる。ただし、時折日本語字幕が付いてこないことがあり、話の筋を正確に追えなくなる。さらにカフェに集まる人の数が増えてくると、ストリーミングが中断したり、アプリがシャットダウンすることもあった。
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体当たりッ!スマート家電事始め
スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
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