“実写にしか見えない”3DCG女子高生「Saya」、制作者が込めた思いは 「一瞬で消費される時代に一石を投じたい」(4/5 ページ)

 Sayaの“動画化”には、東映デジタルセンター ツークン研究所と、映像制作を手掛けるロゴスコープが協力。実際の女性の動きをキャプチャーしたデータを基に、SayaのCGを再設計している。「従来のSayaのまま、目や口元などを細かく動かすとなると、顔つきに違和感が出てしまう。動かしてみて『やっぱりダメだ』となって、顔の造形を見直す――という作業を繰り返している」(晃之さん)。

東映デジタルセンター ツークン研究所、ロゴスコープと協力しSayaの動画化に取り組んでいる

 そんなSayaを実用化しようとする動きもある。TELYUKAと共同研究を進める慶応義塾大学の杉浦一徳准教授は、Sayaを「デジタルサイネージ」(電子看板)に活用したいと話す。

 デジタルサイネージは現状、事前に準備した画像・映像素材を映し出すだけのものが多い。一方、Sayaとソフトウェアを組み合わせれば、通行人や周囲の雰囲気に応じてリアクションさせるなど「一方通行にならない、人間味のあるサイネージを実現できるのでは」と杉浦准教授は期待を寄せる。

 「VR(仮想現実)が流行り始めているが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着するスタイルでは、他人と体験を共有できず“個人主義”を抜け出せない。デジタルサイネージのような大型のディスプレイとSayaを組み合わせた取り組みができないか、試行錯誤している」(杉浦准教授)

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR