山本敦の「体当たりッ!スマート家電事始め」
わが家でコーヒーの“サードウェーブ”を満喫! パナソニック「The Roast」を試す(1/3 ページ)
ちまたで「第3のコーヒーの流行」「サードウェーブ」という言葉を耳にすることが増えた。言葉の意味を説くことは割愛するとして、つまりはいま、私たち一人ひとりの好みに合ったコーヒーのテイストを探しながら、ワインのようにコーヒーをアーティスティックに楽しむのがオシャレなのだという。
コーヒー党のトレンドが移り変わっているのに、筆者は特に何の工夫もなしにコーヒーをがぶ飲みにしていたことを知って反省していた頃、パナソニックからコーヒーの生豆を自分で焙煎(ばいせん:生から、飲むのに適した状態に煎りあげること)できるスマート家電が発売されることを知り、サードウェーブに乗ってみることにした。
パナソニックが発表した新しいサービスの名前は「The Roast」(ザ・ロースト)。家庭用のスマート焙煎機と、毎月家庭に届けられる生豆、そしてロースト方法のレシピがセットになっている。スマート焙煎機の本体は10万円(税別)。ローストレシピとセットで提供される生豆は毎月3種類(各1パック200g)のパックが月額5500円(税別)、2種類のパックは月額3800円(税別)で1年間単位で契約する。生豆は焙煎機専用になる。
コーヒー豆は輸入商社である石光商事が世界中の生産国・生産地の良質な生豆をセレクト。パナソニックの直販サイトである「パナソニック ストア」を通じて販売される。ローストレシピについては、2013年の焙煎世界チャンピオンである後藤直紀氏の「豆香洞(とうかどう)コーヒー」がプロデュース。専用アプリから配信される。
スマート焙煎機はイギリスのベンチャー企業、IKAWAとパナソニックが共同で開発を行った。熱風でコーヒー豆を焙煎する方式を採っており、きめ細かく温度と風量を制御することで、豆の種類や好みのテイストに合わせて最適な状態にローストしてくれるのが特徴だ。掃除機などにも使われるサイクロン技術を応用して、豆を焙煎した時にできる皮のカス(チャフ)を、焙煎中に自動で取り除いて分類できるのが特徴。焙煎中にチャフが散らかることもなく、器機の手入れも楽にできる。
さっそく使ってみよう
さっそくスマート焙煎機を使ってみよう。今回は発売前のテストだったので、専用アプリをインストールしてあるiPod touchを一緒にお借りしたほか、生豆は「ブラジル ナッティショコラ」を用意していただいた。アプリはサービスのスタート当初はiOS版から先行リリースされるそうだ。
焙煎機本体はやや重みはあるものの、大人が両手で抱えて持ち運べる程度。サイズ感は筆者が抱えてみた写真を参考にしてほしい。本体の構造はとてもシンプルで、本体で操作するボタンは、スマホとのBluetoothペアリング時などに使うモード切り替え用ボタンぐらい。トップに豆容器を兼ねたフタを、ベースにはローストしたコーヒー豆やチャフが入るガラス容器をセットすれば組み立て完了だ。
スマホとのペアリングは、本体のボタンを長押ししてペアリングモードに切り替えた後、専用アプリのガイダンスに従ってシンプルにつなげられた。基本的にはローストの作業も同じで、アプリの画面に表示されるガイダンスに身を任せれば、難しいことを考えなくても上手にできてしまう。これまで本連載で筆者が体当たりしてきたどのスマート家電よりもカンタンに扱える製品だった。ある意味では真のスマート家電とはかくあるべしと称えるべきお手本だ。
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