コンピュータで“錯視”の謎に迫る
錯視画像から「数学」で“錯視”を取りのぞけるってホント?
連載:コンピュータで“錯視”の謎に迫る
あなたが今見ているものは、脳がだまされて見えているだけかも……。この連載では、数学やコンピュータの技術を使って目に錯覚を起こしたり、錯覚を取り除いたり──。テクノロジーでひもとく不思議な「錯視」の世界をご紹介します。
第1回では、「フラクタル螺旋(らせん)錯視」を紹介しました。それでは早速、この図形から数学を使って錯視要素を魔法のように取り除いてみましょう。
どうですか、錯視(渦巻いている感じ)がなくなっているでしょう! フラクタル螺旋錯視と似たような図ですが、こちらはフラクタル島が同心円状に配列されていることがしっかり分かると思います。
これだけではありません。私たちは錯視を除去するだけでなく、数学を使って錯視を強めることもできました。次の図形をご覧ください。
フラクタル螺旋錯視よりも、より急速に中心に向かって渦巻いているように見えるはずです。もちろん、フラクタル島は同心円状に配列されているだけです。
このように、錯視図形から錯視を除去したり、錯視を強化したりすることは、これまでできませんでした.私たちが現代的な数学を使って世界で初めて成功したのです。
数学を使うとなぜこのようなことができるのでしょう。これを説明するには、数学だけでなく脳内の視覚情報処理に関する知識も必要になります。詳しい説明はおいおいしていくことにしましょう(専門的な話でもOKという方は、学術論文(PDFファイル)をご覧ください )
次回以降は、別のオリジナル錯視画像や、数学的な研究結果を紹介したいと思います。ご期待ください。
この記事は、新井仁之教授が自身のWebサイトに掲載した「目の錯覚と魔法の数学 第2回」(2010年8月27日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集・再構成し、転載したものです。
ITmedia NEWSの錯覚関連記事
「あなたは何色に見える?」──“ドレスの色”問題が再来 今度は「サンダル」
「白と金」「いや青と黒だ」あなたはどっちに見える? 1枚の写真をめぐりネットで激論
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
コンピュータで“錯視”の謎に迫る
あなたが今見ているものは、脳がだまされて見えているだけかも……。この連載では、数学やコンピュータの技術を使って目に錯覚を起こしたり、錯覚を取り除いたり──。テクノロジーでひもとく不思議な「錯視」の世界をご紹介します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR