ロボカップ2017名古屋世界大会

巨大「カブトムシ」型ロボットに搭乗してきた 製作に11年、たった一人で

 カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」が、7月27~30日に開催された「ロボカップ2017 名古屋世界大会」に展示された。カブトム RX-03は、9.5(幅)×11(奥行き)×3.6(高さ)メートルの巨大ロボット。重量は約17トンもあるという。

 実はこのロボット、高橋均(ひとし)さんが1997年から計画を練り、約11年かけて設計からデザインまで1人で作り上げたもの。仕事ではなく、趣味で作ったそうだ。

カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」
カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 カブトム RX-03の足

 時速約4キロで歩く六足歩行ロボットだが、動くのはそれだけではない。ツノは上下に、触覚は左右に動き、ハネは開閉、全31カ所が動く。外部からリモコン操作できるほか、カブトム RX-03の後部にあるコックピットで操縦することも可能だ。ツノのつけ根にはスモーク噴射口が設置されており、小型コックピットの中にあるボタンを押すと勢いよく煙を噴射する。

今回の展示では、中学生以下を対象に操作体験が行われたが、特別に操縦させてもらえた。操縦席にあるレバーを操作すると、「ぐわんぐわん」という音と共に動く(撮影協力:[ロボスタ](https://robotstart.info/

 中には乗員室があり、大人が6人が乗れる。さらに、乗員室に掛けられたはしごを上ると展望指令台が。ここからの眺めがすごい。

カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 乗員室
カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 展望指令台からの眺め
カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 展望指令台から撮影する筆者(撮影協力:ロボスタ
「カブトム RX-03」の内部に潜入

 高橋さんは言う――「子どものころ描いていた夢をずーっと思い続けていた。大人になって、やっと環境が整った。だから、その夢の実現のために作った。大好きな『カブトムシ』と『ロボット』、2つの夢を合体させたらこうなりました」。

カブトムシ型巨大ロボット「カブトム RX-03」 「カブトム RX-03」開発者の高橋均さん

 カブトム RX-03は3体目の機体。最初の機体は3~4分の1の大きさで、軽自動車に足が付いたくらいの小さなものだったという。

 「1号機が完成したとき、あまりにもすばらしかったので、うれしくて、もっと大きかったら感動ももっとすごいだろうなと思った。だから、それを壊して、2号機を作った。2号機は、1号機と3号機のちょうど間くらいの大きさ。2号機の完成を目にしたときも、やっぱりすごいなと思って、もっと大きければもっと夢も大きくなるだろうと思い、3号機を作った。そして最終系としてこの大きさのロボットが出来上がった」(高橋さん)

 この巨大なロボットがどうやってここ名古屋まで来たかというと、分解してトラック数台に乗せ、茨城県からはるばる運ばれてきたのだという。組み立ては約7時間。このイベントのために、奥さんとたった2人で組み立てたそうだ。

太田智美

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この記事の著者

太田智美
太田智美

小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入し、小・中・高とピアノを専攻。大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業する。 その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し、「おところりん:ソーシャルネットワークにおける偶然性を用いた音楽生成(Otocororin: a chance music for social network systems) (http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40001001-00002010-0075.pdf?file_id=44931) 」を修士論文として提出。同研究は、情報処理学会 第12回「Internet and Operation Technology(IOT)」研究会において学生奨励賞を受賞。 同大学院を修了後、2011年にアイティメディア株式会社に入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営、記事執筆などに携わる。2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属される。これまでの代表作は「世の中やっぱり金でした 71万円の大金を積んで誰よりも早く『iPhone 6 Plus』の使い勝手を検証してみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/10/news139.html) 」「スケスケでまるみえじゃないですか! 人によっては透明に見えるドレスを作ってみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/27/news152.html) 」「あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由 (http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html) 」「ゆとり世代が問う『好きなことをやって何が悪い!』(シリーズ) (http://www.itmedia.co.jp/keywords/yutori_generation.html) 」「はじめてのAI(連載) (http://www.itmedia.co.jp/news/series/5264/) 」など。 Twitter:@tb_bot (https://twitter.com/tb_bot)

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