新連載! 茂田カツノリの「ギークシティ深センの遊び方」
世界最大の電気街、深セン「華強北」とっておきガイド(4/5 ページ)
朝10時からまる1日で華強北電気街を攻略しよう
繰り返すが、華強北の電気街はあまりに店数が多く、全容を紹介するのは無理。そこで全容を把握するために行くべきポイントを紹介する。これを回るだけで最低でも1日、買い物をするならば2-3日は必須と思ってほしい。それだけ規模が大きいのだ。
【Step1】:71階建の「SEG Plazaビル」を目印にSEGグループの市場を回る
電気街の南側にそびえる71階建のビル「SEG Plaza=賽格広場」を、まずは目印として覚えておこう。ここはビル名は「賽格広場」だが市場は「深セン賽格電子市場」という名称となっている。地図からわかりやすいようビル名でご紹介するが、看板には市場名が書いてあるので気をつけてほしい。賽格広場から北に2階もしくは3階通路で隣のビルとつながっているという構造なので、以下の市場を回って雰囲気をつかんでほしい。
- 賽格広場:71階建ビルの10階までが「深セン賽格電子市場」で、他市場では減っているパソコン関連機器が比較的多い。ここの2階には深センでは珍しくArduinoやRaspberry Piなどのボードを販売する「M.J.Arduino」というお店があり、店主のM.J.は深センの日本人の間では有名人だ。
- 宝華大厦:「賽格工広店」という名の市場で、2階にVR用品の問屋がある。1と2はドローンのお店でつながっている。
- 賽格康采大厦・賽格工業大厦・賽格経済大厦:このあたりのビルは何度見て回ってもどこが境界なのかわからない雑然さで、おおむね「賽格通信市場」というスマホのケースや分解工具、その他スマホ関連製品の市場となっている。2階・3階がメインだが他のフロアにも多様なお店がある。スマホ関連のお店はどこも大変な活気がある。
このようにSEG Plazaからビル内でつながっている複数の市場を回るのが、攻略の第1ステップだ。
【Step2】:あやしいケータイが集う「Yuanwang Digital Mall」(遠望数碼城)
SEGのビルから北に通りを渡ったところに、あやしいスマホばかり売ってるビルがある。華強北では他にもスマホを売っているが、品揃えではここの2-3階がいい。工事現場用の大音量ガラケーや、360度カメラ内蔵スマホなど怪しいものたくさん。ただしAppleやSamsungなど、ブランド物のスマホはまず偽物と思った方がいい。ここはそういう場所だ。
そして華強北で一番買ってはいけないもの、それは実はスマホだ。まず偽物ばかりで「4G」という表記があっても嘘なことが多いし、仮に本物でも中国で売ってるAndroidはそのままではGoogle Playにアクセスできないから、日本語化するには相応の技量が必要。
【Step3】:「HQ-mart」(華強広場)でLEDを漁りフードコートへ
遊歩道の西側に移って「華強広場」という名の巨大なビルに入ろう。ここは1階がPCショップ、2-4階がおみやげになりそうな様々な電気製品、5-6階がとにかくLEDばかりというお店。電子工作する人なら「WS2812B」というフルカラーLEDのリングやテープが圧倒的に安いから、ぜひ買っておこう。電子工作しない人でもコントローラとセットで買えば十分お土産になる。
ここの5階にはフードコートがある。現金での支払いは原則できないのでWeChat Payを用意しておくか、中央のカウンターでここ専用のICカードを購入する。
【Step4】:部品商ビルを少しのぞいてみよう
HQ-mart(華強広場)の西隣にある「新亜洲国利大廈」や「都会電子城」などいくつかのビルは、よりプロ向けの部品商が入っており、リールに入った部品を最低1000個といった数で購入するようなお店。ここを活用するには相当な知識を要するので、さっと見るくらいにしておこう。他のエリアとも少し雰囲気は異なる。
なお筆者はこのあたりでフルカラーLEDの「WS2812B」チップを買って電子工作仲間に小分けして売ったりしている。
【Step5】:「深セン国際電子城」でおみやげを買おう
Step1の出発点であった71階建「SEG Plazaビル」のすぐ東側にある「深セン国際電子城」は、地下1階で激安アクションカメラやファミコンっぽい謎のゲーム機が売られていて、楽しいのでぜひみておこう。
【Step6】:怪しいスマホリペアパーツのビル「龍勝通訊市場」に潜入しよう
電気街の南側にあるバス通り「深南中路」を地下で横断した南側にマクドナルドがあるが、そのすぐ右脇にあるエスカレータを上がった2-3階にとんでもない規模のスマホリペアパーツの市場がある。ここはおそらく華強北でもトップクラスの賑わいで、20時過ぎまで営業している。スマホの修理屋さんを開業したいならここですべてが揃うが、バッテリーはじめ部品はすべて偽物だ。
なお、華強北で部品を集めてiPhoneを組み立てるという話題があったが、それはこのエリアで可能。iPhoneのCPU部分(SoC)は偽物が作れないが、ここでは破損品などから取り出したSoCが売られている。
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茂田カツノリの「ギークシティ深センの遊び方」
ドローンがブンブン飛び、LEDはギラギラと輝き、ホバーボードは走りまくり、町中にIoTシェアサイクルやEVのタクシーやバスが走り回り、屋台では皆がスマホで電子決済する近未来ハイテンションシティ「深セン」。そこにほぼ毎月通う茂田カツノリ氏が「深センの今」をお伝えする。
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