コインチェックから盗まれた「580億円分のNEM」今どこに? ブロックチェーンで“一目瞭然”
コインチェックが運営する仮想通貨取引所「coincheck」から1月26日、580億円相当の仮想通貨「NEM」(単位はXEM/ゼム)が盗まれた。このNEMは今、どこにあるのか――NEMの“ありか”は実は、誰でも簡単にたどることができる。
NEMの取引はブロックチェーンに記録・公開されており、NEMのブロックチェーン情報を確認できる「NEM BlockChain Explorer」を使えば、ウォレットアドレス(仮想通貨の「口座番号」に当たるもの)ごとに、入出金履歴を確認することが可能だ。
コインチェックのNEMのウォレットアドレスは「NC3BI3DNMR2PGEOOMP2NKXQGSAKMS7GYRKVA5CSZ」。このアドレスを「NEM BlockChain Explorer」の検索窓に入力すると、コインチェックによるNEMの入出金履歴がずらりと表示される。
この履歴を、NEMの盗難があった1月26日までさかのぼると、同日午前0時過ぎから約8分間で1億XEMが5回、2000万XEMが1回、300万XEMが1回など、計5億2300万XEM(当時のレートで約580億円相当)以上が、「NC4C6PSUW5CLTDT5SXAGJDQJGZNESKFK5MCN77OG」というウォレットアドレスに送金されていることが分かる。
送金先の「NC4C6PSUW5CLTDT5SXAGJDQJGZNESKFK5MCN77OG」は、NEMを盗んだ“犯人”のウォレットアドレスとみられ、その入出金履歴も確認できる。コインチェックから盗んだNEMを、9つのアカウントに分けて送信していることなどが分かる。
犯人のものとみられるウォレットアドレスに特定のマークを付け、資金の移動を追跡するシステムも、日本の開発者@minarin_さんによって開発された。このアドレスからNEMが転送された場合、転送先アドレスにもそのマークが付く仕組みだ。NEM財団は、このマークが付いたアドレスの見分け方を各取引所に説明したとしており、盗まれたNEMの取引所を通じた換金は、事実上難しいと思われる。
ブロックチェーンの特性上、ウォレットアドレスベースで資金の移動を追跡することは簡単だ。ただ、ウォレットアドレスから、そのウォレットの持ち主を特定することは、本人確認が必要な取引所などとひも付いていない限り難しい。犯人が盗んだNEMを換金する際などに手がかりを残す可能性はありそうだ。
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