「Splatoon 2」をディープラーニングで攻略してみなイカ? 2018(後編)(2/3 ページ)
そこで、ここまで用いたプレイヤーリザルト(戦績)のデータではなく「ステージのインク塗り結果」のキャプチャー画像を用いて、Deep Learningで勝敗を予測し、さらにそこから重要な塗りポイントを特定してみます。
上記のような画像をDeep Learningで解析していきますが、実際の処理としてDeep Learningは、データ量が少ないと高い精度を出せないため、元画像を拡大縮小、回転するなどしてバリエーションを増やし、解析する画像の枚数を水増ししました。
このようにして、Deep Learningで各ルール80%以上の精度で勝敗を予測するモデルを作成しました(試合数が少ないステージはモデル対象外)。しかしこのままでは、なぜ精度がよいのか、Deep Learningが「画像中のどこを見て判断しているのか」分かりません。
そこで「Grad-CAM」という手法を用います。Grad-CAMとは、Deep Learningの予測において、ある画像箇所にわずかな変化を加えたときの、確率スコアの変化の大きさによって、各判定結果の確率スコアへの影響が大きい画像箇所を特定する、という手法です。
先ほど学習済みのDeep Learningのモデルから、Grad-CAMの画像を作成してみると、勝利判定で特に重要視された場所はどこなのか、ヒートマップを使って可視化することができます。
例えば「バッテラストリート」というステージでの解析結果は下記となりました。モデルは、2018年4月~10月中旬までのデータから学習しているのですが、せっかくですので11月7日のアップデートで若干修正が入った後のステージの塗り結果画像にそのモデルを用いてみます。
バッテラストリートは、結果画像からエリア全体が見えない、という前提を踏まえて、Deep Learningが「どこに注目して勝率を予測しているか」を見てみます。もちろんエリアの一部は見ているものの、エリアの手前と奥、橋の上、そして前後をどちらが抑えたか――あたりがハイライトされているようです。また、エリア右下の自陣手前奥もハイライトされていることから、敵の“裏取り”ルートの塗り状況にも注目していそうなことが分かります。
以上の結果を打開、防衛の作戦に生かせば、勝率アップにつながるかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR