きょうから始めるAI活用
「AIプロジェクトを担当してくれ」突然の上司のむちゃぶり あなたが最初にやるべきことは?(4/5 ページ)
その1:作業の効率化、作業の代替
最初に考えたいのは「作業の効率化」だ。何らかの作業の一部をAIに肩代わりしてもらうことで、作業する人間の負荷を減らしたり、苦手な作業を代行させたりできるようになる。
例えばコールセンターでは、(1)AIが電話をかけてきた消費者とオペレーターの会話から問い合わせ内容を把握し、(2)これまでの対応内容データベースを検索して適切な回答案をオペレーターに提示する、という取り組みがある。これなら、経験に乏しい新人オペレーターをすぐに現場に出すことも可能になる。
これを発展させ、AIに作業全体を担当してもらう「作業の代替」を目指すこともできる。
例えば、ECサイトなどに常駐するチャットbot。ユーザーからの問い合わせをまずはチャットbotに応答させ、必要があれば人間のオペレーターにつなぐという流れだ。これで、問題の一次切り分けを行う受付窓口が不要になる。企業はチャットbotでは処理できない複雑な問題に対応させるオペレーターのみを配置するだけでよくなる。
その2:従来価値の高度化(スピードと精度の向上、場所や時間からの解放)
2番目のゴールは「従来価値の高度化」だ。これはAIに作業の一部もしくは全体を担当させることで、従来提供していた価値をより良いものにすることを指す。
ここでは、従来価値を向上させるための“3つの方向性”を示したい。まずは「スピードを速くする」こと。
例えば金融機関を中心に、膨大な取引データの中から不正な取引を検知するAIが活用されている。人間でも、データをひっくり返してしらみつぶしに調べれば、怪しい取引を発見できるかもしれない。
これはなかなか骨の折れる作業だが、AIなら大量のデータから瞬時に不正を発見できるというわけだ。これによって犯罪を未然に防いだりすることで、顧客に提供する価値を高められる。
次に「精度を上げる」という方向性だ。先ほどコールセンターの例を挙げたが、回答案の検討をAIに任せると、AI自らがより良い回答案を学習していくことで内容の精度向上が期待できる。
また一部のアプリケーションでは、人間の音声から感情を分析する機能が実現されている。怒っている相手には謝罪の言葉を先に提示するなど、クレーム対応などに活用されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
きょうから始めるAI活用
上司から突然「ウチでもAIをやるぞ」とむちゃぶりされたものの、どうやって自社でAI(人工知能)を使えばいいか分からない。そんなAI初心者のビジネスパーソン向けに、企業のAI活用や導入のイロハについて分かりやすく解説する連載です
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
10
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR