新連載「動画の世紀」
「金」を手にしたYouTubeマン 「知識の高速道路」を加速するもの(1/4 ページ)
20世紀は「映像の世紀」でした。現在が「動画の世紀」に突入しているのだとすれば、そこにどんな変化が起きているのか。「YouTubeの時代」訳者の小林啓倫氏が描く新連載、スタートです。
「映像の世紀」というドキュメンタリー番組をご存知でしょうか。
NHKが1995年から96年にかけて放送したもので、全世界から集められた貴重な映像をもとに、20世紀とはどんな時代だったのかを描くという内容でした。続編にあたる「新・映像の世紀」が2015年から16年にかけて放送されたので、それで知ったという方も多いでしょう。
20世紀はまさに「映像の世紀」でした。19世紀の終わりに、フランスのリュミエール兄弟が「シネマトグラフ」と呼ばれる映写技術を確立したことで、20世紀にはさまざまな歴史的事件が映像で残されることになります。また映像は映画やテレビといったエンターテインメントとして使われたり、政治家の主張を伝えるプロパガンダのツールになったり、逆に彼らの不正を暴くジャーナリズムに活用されたりと、さまざまな使われ方をするようになりました。
一方、21世紀を「新しい映像の世紀」だと指摘する人もいます。
それはデジタルカメラのついた携帯電話やスマートフォンが普及したことで、誰もがいつでも映像を撮影できるようになり、より多くの出来事が記録に残されるようになったためです。あらゆる事件や事故、各種のイベントが映像化される可能性のある時代、それが21世紀だと言えるでしょう。実際、「新・映像の世紀」の最終回となる第6集には「21世紀の潮流・あなたのワンカットが世界を変える」というタイトルがつけられ、公式サイトでは次のような解説がなされています。
誰もが撮影者となり、世界のあらゆる出来事が映像化される時代。スマートフォン、監視カメラ、そしてYouTubeには1分間に400時間を越える映像がアップされ続ける。21世紀こそ真の「映像の世紀」なのかもしれない。
しかしYouTubeだけで1分間に400時間分の動画がアップされる時代、それは過去の「映像」と同じものと言えるでしょうか。しかも最近話題のショート動画共有アプリ(TikTokなど)やライブ配信アプリ(17 Liveなど)で共有される動画も含めれば、「動画」には質的な変化も起きていると考えられるのではないでしょうか。
仮に現在が「動画の世紀」に突入しているのだとすれば、そこにどんな変化が起きているのか。その端々を捉えてみたいと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
動画の世紀
20世紀は「映像の世紀」。現在が「動画の世紀」に突入しているのだとすれば、そこにどんな変化が起きているのか。「YouTubeの時代」訳者の小林啓倫氏が描きます。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
10
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR