経産省がドイツの家電見本市「IFA」と手を組んだ理由(3/3 ページ)
「情報発信をしたいテック系日本企業は連絡を」
グローバルの見本市で、”日本”をテーマとしたエリアが設けられることは過去にもあった。しかしIFA NEXTは、世界中から次世代を担うテクノロジーを持ったベンチャー企業が集まる。そうした意味では、1月にラスベガスで開催されているCESのエウレカパーク(新発見をテーマとしたテックベンチャーエリア)に設けられた「J-Startup」パビリオンに近い。パートナー国として、より高い自由度で国としての発信が行えるとはいえ、どのような違いを出せるのか。
西山局長は「J-StartupはJETROがとりまとめ、日本のスタートアップを国際舞台で紹介することを目的にしている」と説明する。今回は、日本国として経産省の予算で日本のテックベンチャーが出展するスペースが設けられ、さらにカンファレンスなどで、日本として新しい提案(Society 5.0など)や次の社会を担うコンセプトを発信する機会になるという。
「パビリオンにテックベンチャーを集めるだけでは、どうしても”プロダクトを並べる”だけにしかなりません。しかし、我々が提案したいのは社会の仕組みが変化し、生活を取り巻く環境が変わっていくということ。そうした社会の変化に応じて、さまざまな製品が生まれ、あるいは変革していく。例えば、経産省が国交省と共同で取り組んでいる”空飛ぶ自動車”の実現に向けた取り組みなども披露していきます」
経産省がIFA NEXTに送り込みたいと考えている展示はハードウェアだけではない。今やテクノロジーは、観光やスポーツ、あるいは食などの文化とも密接に結び付いている。「ジャンルを限定することなく日本を発信していきたい。まずはJ-Startupに参加した企業には声をかけていくが、IFA NEXTでテクノロジーを起点にした新たな提案をしたい……そんなプロジェクトがあるなら経産省情報産業課に連絡をしてほしい」。西山局長はこう話した。
IFAのイベントを統括するイエンズ・ハイテッカー氏(メッセ・ベルリン IFA グローバル統轄本部長)は、最初のパートナー国となる日本について「長年、日本の電機業界とは強い結びつきを持ってきた。多くの研究開発投資があり、産業界には大手からスタートアップまで幅広いプレーヤーがいる。若手も多い。彼らは国際ステージに出てくるべきだろう。潜在力は大きいが(地理的、言語的な制約もあり)日本という市場に閉じがちで、本来のポテンシャルに気付いていない場合もある。パートナー国としてのIFA NEXTに参加することで、より多くの国のジャーナリストや企業、政府機関などと交流してほしい」とエールを送った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR