マスクド・アナライズのAIベンチャー場外乱闘!

「僕と契約してデータサイエンティストになってよ!」 分析少女ありさ☆アリスの悲劇(3/4 ページ)

第四章:絶望

 ハチュべえさんの配慮により、ありささんは部署異動しました。異動後しばらくたち、再度ハチュべえさんとの面談です。

ありさ「やっぱり、こんな仕事はおかしいよ」

ハチュ「Excelによるテスト工程の管理は、日本が生み出した至高の文化だよ」

ありさ「調べたらもっと良いツールがあるみたいだけど」

ハチュ「新ツールの導入には許可が必要だし、現場に求められるのは誰でも使えることだからね」

ありさ「それに開発メンバーが増えても情報共有は進まないし、効率が悪すぎるよ」

ハチュ「チーム開発におけるコミュニケーション能力を鍛える良い機会だ。これは君の成長にとって必要なことだと思うね」

ありさ「こんなの絶対おかしいよ。私はデータサイエンティストじゃないの?」

ハチュ「そうさ、僕は君の願いをかなえた。理想と現実が違ったとしても、自分がやるべきことを全うするのが社会人ってもんだよ」

ありさ「毎日残業ばかりで、もうつらい・・・・・・仕事を辞めたい」

ハチュ「君は第二新卒として転職したのに、半年で辞めるのかい? それだと他社でも通用しないし、他の現場はもっとひどいよ。それに転職から1年以内に辞めたら、こちらが返金したスクールの授業料を全て返してもらうよ」

ありさ「そんな・・・・・・。すぐには払えないよ」

ハチュ「だからこそ、いまの仕事を続けるべきだ。君は伝統ある日本のものづくりと、最先端の自動運転に携わっている。こんな誇れる仕事を辞めるなんて、わけがわからないよ」

 一般的にこのような状況は、ワルプルギス……ではなくデスマーチと呼ばれます。心身ともに疲弊する中で、ありささんのソウルなジェムの色は黒く濁ってきました。このまま心を病んでしまうかもしれません。

 仕事を辞めるのは簡単ですが、新たなキャリアを見つけて成功するのは大変です。安易にデータサイエンティストになると決めたことで、将来どころか1年後のキャリアすら見失ってしまいました。

契約 IT業界の人材サイクル。こうならないためにどうすべきか?

 では、ありささんのような悲劇を繰り返さないためには、どうすればいいでしょう?

終章:真実

 大前提として世の中にうまい話はないので、未経験から3カ月でデータサイエンティストにはなれません。ありささんがやっていたのは単純作業や補佐業務であり、それは「データサイエンティスト」ではなく「作業者」の仕事です。

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自称“AI(人工知能)ベンチャーで働きながら、情報発信するマスクマン”こと、マスクド・アナライズさんが、AIをめぐる現状について、たっぷりの愛情とちょっぴり刺激的な毒を織り交ぜてお伝えします。

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