デジタルネイティブのためのフォントとデザイン

空へ誘う旅はフォントがいっぱい(3/6 ページ)

羽田空港国際線ターミナルのフォントとデザイン

 国際線ターミナルを初めて訪れたのは2018年の台湾行きだった。

 そのとき空港内のサイン計画やフォントを目にして感じたことは、「ずいぶんとフォントが大きくて白っぽいなあ」という不思議な印象である。施設内を眺めながら歩くと、四半世紀前のデザインである国内線ターミナルと比べて、フォントの種類も使用するカラーの数も絞られて整理されている。

 実はこの連載を書くにあたって、日本空港ビルディングの広報部門に取材を申し込んだところ、国内線ターミナルのサインのデザインや使用されるフォントは近い将来、国際線ターミナルに準拠するデザインとなる予定なので、正式な取材はリニューアル後にしてほしいとのご返答であった。つまり、20世紀最後期のサイン計画によるフォントとデザインは、もうしばらくすると変わってしまうことになる。

 そのことをふまえて、国際線ターミナルのサインやフォントがどう扱われているか分析してみる。羽田空港第2ターミナルは来春のオープンに向けて工事中だが、これも現在の国際線ターミナルに準拠するデザインとなるのだろうか。どのようなサイン計画になり、どんなフォントが使われるのか楽しみだ。

photo 2020年3月のオープンに向けて工事が進む第2ターミナル国際線施設(HANEDA T2)。この施設オープンと併せて、国内線ターミナルのフォントとデザインも手が入れられる予定
photo 京急線の羽田空港国際線ターミナル駅は2020年3月から「羽田空港第3ターミナル」に駅名変更される
photo 京急線のホームに掲示されている駅名変更を告知するポスター。第2ターミナルに国際線ターミナルが拡張されることにより、現在の「羽田空港国内線ターミナル」は「羽田空港第第1・第2ターミナル」に変更される
photo おもわず「文字がデカい!」とつぶやいてしまった国際線ターミナル到着ロビーへの案内。フォントの組み方やバランスはさておき、認知のしやすさという点では優れている
photo こちらは国内線ターミナルへの乗り継ぎと出発ロビーへの分岐ポイントとなる広場。さっぱりした表示であるが、英文表示も大きめに表示されており、4カ国語の表示はかなり遠距離からでも認知できる
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デジタルネイティブのためのフォントとデザイン

スマートフォンやSNSの普及で、誰もが気軽に情報を発信できるようになった今、「どう発信するか」を考える上で、欠かせないのがフォントやデザインです。「最近ここのフォント変わったな」「このロゴどうやってデザインしたんだろう」と、身近な文字が気になっている人も多いのではないでしょうか。 この連載では、街角やビジネスの現場など身のまわりにある文字をきっかけに、奥深いフォントとデザインの世界をご案内します。

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