Twitter休眠アカウント問題で考える
更新が途絶えたSNSアカウントは無価値じゃない 死者の“生きた証”に私たちはどう向き合うべきか(1/3 ページ)
「Twitter、休眠アカウント削除へ」──このニュースを目にしたとき、最初に浮かんだのは「運営は何を焦っているのだろう?」という疑問だった。
既報の通り、米Twitterは休眠アカウントに対して、12月11日までにログインがない場合はアカウントを削除するという方針を明らかにした。
追記:
(11月28日 午前9時):やはり、故人アカウントの問題から、Twitterはアカウント削除を一旦ストップするようだ。28日未明に撤回を表明するツイートを発信した。
休眠アカウントというのは、同社のポリシーに照らし合わせると「少なくとも6カ月ごとにログインして、ツイートしていないアカウント」ということになる。この状態になると「アカウントが恒久的に削除される場合」があるとは兼ねてから伝えられていたが、本腰を入れて削除に乗り出す姿勢をみせたのは初めてのことように思う。
しかし、メディアに報じられたのが11月26日で、アカウント削除のリミットが2週間後というのはいささか猶予が短すぎる。12月11日を過ぎたからといって一斉に削除するわけではないとのことだが、1週間程度の揺らぎしかないのか、それとも半年や数年スパンのことなのか。あるいは、条件に該当するアカウントを軒並み処理するのか、数割程度に留めるのか。想定している具体的なスタンスは明らかにされていない。
追記:
(11月28日 午前9時):Twitterが27日未明に投稿したツイートの中で、アカウント削除についての考え方を明らかにした。
一企業のサービスとはいえ、膨大なユーザーを抱えている場合は個人情報の保護や公正で安全な情報発信の監督といった社会的な責任を求める風潮が世界規模で高まっているから、休眠アカウントという、働きかけようのない存在を抱えるリスクが高まっていることは分かる。休眠アカウントを削除する仕組みや人的資材を投入するよりも、放置しておいたほうがコストもリスクもうんと低かったひと昔前とは、時代が変わってきているのだろう。
ただ、休眠アカウント全てをひとまとめにして扱う、十把一絡げの状態では大きなリスクを生むはずだ。
休眠アカウントをひと括りに扱おうとするリスク
役割を終えて誰にも見向きもされない“捨てアカ”のようなアカウントと、“追悼の拠点”となっている故人のアカウントを、「半年以上ログインしていない」という条件のもとに同じごみ箱に入れて、何のチェックもなく最終処分場に持っていくというのはどうにも乱暴だ。ユーザーの反発を招くのは避けられないのではないか。
SNSのアカウントは更新が途絶えているから無価値(あるいはマイナス価値)になるわけではない。亡くなった人──物故者のアカウントだけでなく、過去のプロジェクトの公式アカウントもそう。アカウント抹消という不可逆的な処理を施すよりも前にできることはあると思う。
故人は過去にとどまる しかし、インターネットは“今”を更新し続ける
休眠アカウントを保持し続けるリスクは確かにある。内容をかみ砕きながら、故人のSNSアカウントやブログ、Webサイトにスポットを当てて考えてみたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
7
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR