Innovative Tech

巨大巻き笛モジュールで部屋を拡張 コロラド大など「LiftTiles」開発

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 コロラド大学ボルダー校、慶應義塾大学、東京大学による研究チームが開発する「LiftTiles」は、ルームスケールで形状変更が可能なシステムだ。

photo LiftTilesで床、椅子、机を構築できる

 システムはモジュール式になっており、各モジュールを組み合わせて使用する。各モジュールは、アクチュエータと柔軟なプラスチックチューブ、バネが備わっており、空気圧で作動および制御し、高さを15cmから150cmまで変更できる。巻き笛のように、丸めて伸ばして伸縮させる仕組みだ。

photo LiftTilesのモジュールは15cmから150cmの範囲で伸縮する

 このシステムにタイルを用いたプロトタイプでは、モジュールを複数連結させて床や壁などを作成できる。各モジュールは、約1.8kgと軽量でありながら、10kgの負荷に耐える堅牢性を兼ね備えている。各モジュールのコストは約8ドル。各モジュールを電磁弁などで伸縮を同時に制御し好みの形状に変更できる。

photo モジュールを連結させて好みの形状を作成できる

 LiftTilesの活用例を4つ紹介する。

  • 5×5のグリッドに25個のモジュールを配置して形状が変化する床。椅子、テーブル、ベッドを提供する。
  • VRコンテンツの触覚フィードバックとして、VRオブジェクトを再現する。
  • 壁やナビゲーションに活用。パーテーションとして、または大きな矢印で誘導、アルファベット看板など。
  • フェスティバル、展示会、コンサート、災害救助などでの一時的な利用。
photo LiftTilesを活用したユースケース
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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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