2020年後半から21年のIT機器を予測する 5G対政治、Arm対x86、PS5対Xbox Series Xとその影響(2/3 ページ)
Arm対x86が本格的に始まる
PCは当面好調だ。教育とテレワークによってニーズに対する見方が大きく変わってきたからだ。
正直な話をすれば、日本において「PC不要論」がなぜここまで広がってしまったのか、よく分からない部分がある。仕事以外にプロダクティビティを要する作業が少なく、それらはPCがなくてもいい……という誤解はそろそろ解消されないといけない。スマートフォンでもタブレットでもプロダクティビティの高い使い方はできるが、PCでやるよりずっと高いリテラシーを必要とするのは、ご存じの通りである。
一方で、デバイスとしてのPCやタブレットの変化は、今年の年末よりもうすこし先のことになるだろう。
変化の軸は「x86対Arm」だ。AppleがApple Siliconに移行し、Windowsでも Arm系採用拡大の動きが見える。5Gとの関係もあり、「どこでも通信ができて消費電力が低い」PC(Mac)は増えるだろう。ソフト互換性の問題はもちろんあるが、数年である程度の解決に落ち着くのは間違いない。本格的に「CPUも含めてPCを選ぶ」時代がやってくる。
実のところ、コロナ禍以降の「移動が減る」という影響は、PCに大きなインパクトがある。モバイル的なデバイスのニーズが落ちるからだ。移行が強制されるMacはともかく、Windowsについては、よりパワーがある低価格な製品をx86系(IntelだけでなくAMDかもしれないが)の製品が選ばれる可能性は高い。だから、Arm系プロセッサを広げようとしているQualcommの狙いは、そこまでうまくいかない可能性もある。
個人向けPCにおける「ゲーミング」用途の拡大も見逃せない。数量の増加により、ゲーミングノートPCの価格も10万円台に下がって、かなり一般的なレベルになってきた。Intelの第11世代Core iプロセッサや、AMDのRyzenに内蔵されるGPUも、ゲーミングPCの人気に引きずられるように向上している。
Arm系を使うMacも、パワーを落としては意味がない。「モバイルではあるが実はパワフル」な製品になるのは間違いない。
こうした部分も含めた「PCのパワー向上」は、今以上に、来年に向けて明確になるだろう。選択の難易度は上がるが、来年は「PC周りが面白い」年になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
中国メーカー、出荷前のAndroid端末に犯罪用のバックドアを設置か Googleが取引停止
-
2
セキュリティ啓発団体に不正アクセス 個人情報最大1.5万件漏えいか
-
3
松屋アプリ、9日ぶり復旧 「お詫び」でポイント最大3倍
-
4
「My docomo」「ドコモオンラインショップ」が緊急メンテ 外部からの不正アクセスの可能性で
-
5
年収やローン保証額、免許証番号など最大32万人分漏えい SMBC系、保証業務システムに不正アクセス
-
6
複数の信金でATM利用・振り込みできず──共同システムで障害、128信金に影響か 再開めど立たず
-
7
人気ゲーム「NIKKE」公式PCランチャーで不正プログラム実行か CDN上でスクリプト改ざん ユーザーは対策を
-
8
【更新】ドコモ、全国で通信障害 通話・データとも利用しづらく
-
9
モスやワークマン、IIJmioも アララへの不正アクセスで顧客情報の流出発表相次ぐ
-
10
ドコモ不正アクセス、最大30万件の顧客情報流出 「My docomo」など緊急メンテ、再開未定
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR