「鬼滅の刃」コラボで販売本数1.5倍 ダイドーの缶コーヒー飲料大作戦
「鬼滅の刃」が缶コーヒーの市場でも存在感を増している。ダイドーが26日に公表した飲料の種別販売状況によると、20日までの1カ月間に売れたコーヒー飲料は、店頭で前期比234.9%、自販機で119.4%の平均149.5%。「増えた分はほぼ『鬼滅の刃』コラボ商品とみている」(広報)という。コラボと重なるのは調査期間の後半だけにもかかわらず1.5倍という数字を叩きだした。
対象商品は缶に鬼滅の刃のキャラクターを描いた「ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」「絶品微糖」「絶品カフェオレ」。デザインは3商品合わせて28種類あり、全てそろえようと店頭で“箱買い”する人もいるという。ただし絶品微糖は自動販売機限定商品のため、店頭だけではそろわない。
購入特典は、主人公の竈門炭治郎など6人のキャラクターによる「励ましボイス」。仕事や勉強に疲れたとき、スマートフォンで商品のQRコードを読み取ると特設サイトでそれぞれのキャラクターを生かした応援メッセージが聞ける。例えば炭治郎なら「ありがとう」「できる、できる、できる、君なら必ずできる」、我妻善逸は「休んで、休んで、休んでぇぇぇ!」など。励ましボイスも缶のデザインごとに異なるため28種類ある。
3種類の飲料のQRコードをスキャンして応募すると、炭治郎の妹・禰豆子(ねずこ)がくわえている竹筒をモチーフにした「禰豆子の竹筒スピーカー」が抽選で100人に当たるプレゼントも実施している。スピーカーといっても電化製品ではなく、筒を使って声を前に向けるスマホスタンドだ。
自販機ではもう一つのキャンペーンも実施中。ダイドーが全国に展開している「Smile STAND」自販機は、BLE(Bluetooth)でスマホアプリ「DyDo Smile STAND」と連携し、商品購入時にポイントが貯まるスマート自販機。今回はアプリ内にファン心理をくすぐる専用コンテンツを用意した。
アプリのユーザーは、全国からランダムに割り当てられる3人のユーザーと一緒に、劇中に登場する「鬼殺隊」を結成。協力して週に合計15本の缶コーヒー購入を目指す。
目標をクリアした隊は、毎週金曜日にスクラッチに挑戦し、当たりが出ると鬼滅の刃のキャラクターを描いたオリジナル「QUOカードPay」(デジタル版QUOカード)がもらえる。QUOカードPayは毎週デザインが変わるため、そろえるには2カ月ほど鬼殺隊として活動することになる。
あの手、この手のキャンペーン施策でコーヒー飲料の売り上げを伸ばしたダイドー。対象商品の販売本数はキャンペーン開始から3週間で5000万本に達した。ダイドーは過去にもアニメコラボ企画を複数実施しているが、今回のような勢いは珍しいという。「普段は缶コーヒーを飲まない人にも『鬼滅の刃』を通して触れてもらえたら」と話している。
鬼滅の刃は、吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さんが「週刊少年ジャンプ」で連載していた人気漫画が原作のアニメシリーズ。10月16日に公開した映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」は、公開から10日で興行収入が100億円を超えるなど、多くの記録を塗りかえている。
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