Innovative Tech

タトゥーシールのように貼れるOLED 水で転写、緑色に発光

Innovative Tech:

このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。

 イタリアIstituto Italiano di Tecnologia(IIT)と英University College London(UCL)による研究チームが開発した「Ultrathin, Ultra‐Conformable, and Free‐Standing Tattooable Organic Light‐Emitting Diodes」は、OLED(有機EL)をタトゥーシールのように、さまざまな表面に貼り付けられるようにした安価なデバイスだ。

photo タトゥーOLEDが緑色に発光している様子

 このデバイスは、電極と市販のタトゥー紙の間に絶縁層を、電極間には発光ポリマーをはさみ込む。全体の厚さは2.3μm。発光ポリマー自体の厚さは76nmで、スピンコーティング技術を使って薄く作成する。

photo タトゥーシールのように貼り付け可能なOLED

 研究チームは、作成したタトゥーOLEDを、ガラス板、ペットボトル、果物のオレンジ、包装紙に貼り付けて実験した。貼り付け方は市販のタトゥーシールと同じで、押し付けて水をかけることで表面に転写する。他の電子機器と組み合わせ、全ての表面素材で緑色に発光させることに成功したという。

photo ペットボトルや果物などにタトゥーOLEDを貼り付け、緑色に発光させている様子

 スポーツ選手の皮膚に貼り付けて脱水症状を知らせるために発光する、食べ物の賞味期限が過ぎると発光する、ファッションのように爪に貼り付けて発光させる……などの活用例を研究チームは挙げている。

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この記事の著者

山下裕毅
山下裕毅

2014年から幅広い分野の研究論文をピックアップして解説しているメディア「Seamless」(シームレス)を主宰している。

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