2021年セキュリティ事件まとめ 22年にも注意すべき脅威とは?(2/3 ページ)
2021年も猛威を振るうランサムウェア攻撃
被害が相次ぐ企業へのランサムウェア攻撃だが、21年も猛威を振るった。5月に米石油パイプライン大手のColonial、6月に富士フイルムと東芝テックの欧州法人、大和ハウス子会社が攻撃を受けたと発表した。建設コンサルティング事業を手掛けるオリエンタルコンサルタンツは8月にランサムウェアの攻撃を受け、7億円超の特別損失を計上したとしている。
- 米石油パイプライン大手Colonialにサイバー攻撃 全米への石油移送を一時停止
- 富士フイルム、「ランサムウェア攻撃を受けた可能性」で一部システムを停止
- ランサムウェア攻撃で7億円超の特別損失、建設コンサル大手のオリエンタルコンサルタンツが発表
ランサムウェアの被害と公表していないものの、不正アクセスでデータを暗号化された企業も多く見られた。製粉大手のニップンは8月、「前例のない」規模でファイルを暗号化される攻撃を受けた。バックアップも暗号化されたとしている。一方で、不正アクセスとデータの暗号化を受けつつも、身代金の要求には応じず、バックアップから復旧した医薬系企業もあった。
デジタル分野でも重要視される「経済安全保障」
LINEの個人情報の一部を、同社が委託していた中国子会社の従業員が閲覧できる状態にあった件は記憶に残っている人も多いだろう。画像や動画などのデータサーバがユーザーに周知を徹底しないまま日本国外に設置されていたことも判明し、中国子会社の閉鎖、データの国内移転など同社は対応に追われた。デジタル分野での経済安全保障がより重要視されるようになったきっかけの事件ともいえる。
経済安全保障とはずれてしまうが、安全保障分野でもセキュリティ事件が発生した。富士通のプロジェクト情報共有ツール「ProjectWEB」への不正アクセスにより、国土交通省や外務省、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)などの情報が流出した。
19年6月に発生した三菱電機への不正アクセスだが、2年後の21年12月24日に被害の詳細が明らかになった。防衛省の発表によると、流出した可能性のある防衛関連データ2万件のうち、59件は安全保障に影響のある、国の防衛に関わる情報が含まれていたとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR