“PC”あるいは“Personal Computer”と呼ばれるもの、その変遷を辿る
カセットからフロッピー、そしてハードディスクを制御するSASI、SCSI、IDE、ATA、SATA――さまよえるストレージ用インタフェース標準を語る(3/5 ページ)
AdaptecとSCSIの誕生
またShugart AssociatesでSASIの標準化に携わっていたラリー・ブーシャー氏は1981年に退社し、自身でAdaptecを立ち上げている。言わずと知れたSCSIの元祖ともいえるメーカーだ。SCSIそのものがSASIをベースに、もっと広範なデバイスを接続できるようにした規格であり、標準化こそ1986年までかかったが、最初のドラフトは1979年に出ている。ちなみに実際SCSI接続のプリンタやスキャナーなども一時期は結構流行した。
さて、ここまでの流れは実はPCと無関係である。そもそもIBM PCを開発した時、FDDやHDDに関しては「業界標準に従う」という形でそのままSASIをベースにシステムを構築しており、PC互換機も当然これに倣った形で、当初はSASIをベースに構築された。
1986年にANSIでSCSIの標準化が行われると、ハイエンド向けにはSCSIを使うといった形での差別化が行われるようになったが、これは1986年にAppleがMacintosh Plusで外部インタフェースにSCSIを採用したり、SCSIの標準化が完了する前からUNIXワークステーションがSCSIをベースにシステムを構築したりした結果として、比較的早い段階からSCSIのマーケットが大きく育ってきており、PCもこの流れを取り込んだからという方が正確であろう(これを仕掛けたのはAdaptecやNCRといった初期のSCSIコントローラーベンダーであって、少なくともIBMではないし、Compaqなどの互換機メーカーがそれを主導したという話も聞かない)。
ただPCの普及と、それに伴いPCにHDDを搭載するニーズが増えてくるにつれ、「もう少し高速にHDDを使いたい」という要望が寄せられるようになった。そこでESDI(Enhanced Small Disk Interface)が策定された(写真2)。
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“PC”あるいは“Personal Computer”と呼ばれるもの、その変遷を辿る
RISCの歴史、Apple Siliconの歩みを語ってきた大原雄介さんのコンピュータ歴史連載、テーマはズバリ「PC」だ。
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