遊んで学べる「Experiments with Google」(第19回)
プログラミングせずAIをDIY! Webブラウザで動くGoogleの機械学習サービスを試す AIの出来栄えは?(3/3 ページ)
作ったAIモデルを実際に動かして試してみた
学習が完了したら、実際にAIモデルを試してみよう。PCのカメラが自動的に起動するので、分類させる4つの数字を手で表して写してみた。AIによる分類結果は、各クラスにどれだけ近いかという確率で示される。
0と5の認識精度は高く、問題なく分類に成功した。ところが、どうしても1が正しく認識されず、2と判断されてしまう。それに対して、2は安定して分類できる。
試しに学習させていない3と4を見せたところ、これらも2に分類された。どうもこのAIモデルは、うまく分類できないものを2と判断する癖があるのかもしれない。
AIモデルを試すと、適切なサンプル集めが重要と分かった
Teachable Machineは、作成したAIモデル(プロジェクト)を保存しておき、再利用する機能を備えている。左上のメニューから「ドライブにプロジェクトを保存」すると、クラウドストレージ「Google Drive」にプロジェクトの関連データを保存可能だ。後で再び使ったり、他の環境で動かしたりできる。
せっかくなので、今回はChromebookで作ったプロジェクトをいったん保存して、別のPCで開いた。動かしてみると、その結果はひどいものだった。
どんな数字を指で表しても、全て5に分類されてしまう。サンプル画像は手の背景がシンプルだったが、別のPCで試した際はカメラに写り込む要素が多く、サンプル画像とあまりに違いすぎて正しく認識できなかったのだろう。適切なサンプルを集めることの大切さを思い知らされた。
作ったAIモデルはアプリに組み込める
このようにTeachable Machineを使うと、サンプル収集から学習というAIモデルの作成プロセスを手軽に体験できる。それなりに動くAIモデルを簡単に作れる一方、精度を高めることの難しさも学べる。ニューラルネットワークや機械学習といった技術に基づくAIの基礎や特徴を見事にデモンストレーションする、優れたコンテンツといえる。
さらに、Teachable Machineには、作成したAIモデルをエクスポートして他のアプリなどに組み込めるという実用的な機能もある。例えば今回作ったハンドサイン数字の認識AIが実用に耐える精度なら、それを使った独自のゲームを作れてしまうというわけだ。
エクスポートするモデルは機械学習ツールキット「TensorFlow」向けのものだ。JavaScriptで動く「TensorFlow.js」版なら、Webブラウザ上でAIモデルを動かせる。
Experiments with Googleでは、Teachable Machineを利用して作ったコンテンツをいくつか紹介している。そのなかにはGitHubでコードを公開しているものもあるので、開発の参考にするといいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
遊んで学べる「Experiments with Google」
AIやVRなど最新技術の実験的な応用例を紹介するGoogleのショーケース「Experiments with Google」を実際に試して遊んでレポートする。専門知識がない人でも楽しくIT技術の魅力に気付き、その可能性を学んでいけるようキュレーションする。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR