AI研究者兼プログラマーが「AI Programmer」について社長に聞いてみた(5/5 ページ)
「面白いから何かやってみよう」
最初は「俺の仕事を奪うのか」というやや穿(うが)った視線でAI Programmerを捉えていた筆者も、「こいつはけっこう可愛い相棒なのではないか」と思えてきた。
筆者も6歳の頃からプログラミングを始め、BASIC、マシン語、C言語、C++、C#、Java、PHP、JavaScript、そしてPythonと、過去にたくさんのプログラミング言語を覚えてきた。それぞれのプログラミング言語は似て非なるものだが、Pythonにまだ慣れてないときは、「ファイルの読み込みってどうするんだっけ」と毎回検索で調べているのを思い出した。
今もFirestoreのcollectionの呼び出し方法とかは毎回調べながらやっているので、AI Programmerは開発環境の「VisualStudio Code」や「Sublime Text」などと統合されるとうれしい。コメントに「階乗の計算をする関数 」と書くだけでコードが提案されたり、デバッグで悩んでいるときに「コードのこの部分を解説」と指示したら「あ、おれがやりたい処理ができてないじゃん」とデバッグの助けになったりしてくれそうだ。職業プログラマーは、他人が書いたコードをメンテするときに「コードの説明」が役立つだろう。
筆者も普段は「tabnine」という、有料のSublimeTextプラグインを使っている。これもやはりAI由来のコード支援ツールを使っているし、Microsoftは「GitHub Copilot」というツールを出していろいろ物議を醸したり、OpenAI自身も「Codex」というコード作成支援AIを提供している。実はコード作成をAIに支援してもらうというのはすでに一般化しているといえる。
でも、その中でAI Programmerは「日本語」ということに大きな強みを持っている。さらに「コードの内容を解説」させることで、デバッグやコードの引き継ぎ時などのコード理解に役立つという副作用もある。
実は、筆者の漫画家の友人たちも、口では「AIが俺の仕事を奪っていく」と言いながら、背景や下書きなど、既に仕事の一部をAIにやらせることができないか検討している人も少なくない。このようにして、AIと人間は一緒に働くようになっていくのだろう。
AI Programmerから我々が学べる教訓として、「面白いからなにかやってみよう」と思いついてわずか2時間でサービスインする気軽さ、AIそのもののコア機能を作り込むのではなく、AIの使い方をサービスの中心にもってくるという大胆さは、これからAI関連の起業を考えている人たちにとっても勇気を与えてくれる出来事ではないだろうか。
藤田社長としては、このAI Programmerの開発を通じて、自社を知ってもらい、一緒に面白いことをする仲間を集めたいとのことだった。今後AI Programmerがどのように発展していくのか注目していきたい。
<!--info end-->
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
OpenAI、数学者の独立諮問グループと連携 内部モデルは「100件超の未解決問題を解決」
-
2
Google、「Googlebook」の予約受付開始 899ドル(約14万円)から
-
3
OpenAI、フロンティアAIの国際標準づくりを米国主導で進めるよう提言 「RSIはまだ起きていない」
-
4
今度は“ディスプレイなし”のAIグラス、「Rokid Ai Glasses Style」を試す
-
5
YouTube、収益化基準を2027年に大幅引き上げへ 新規参加条件が従来の2倍に
-
6
FANZA、成人向けAI創作・公開サービス「FANZAスタジオ」発表 先行体験は8月24日から
-
7
経営「AIでラクして早く帰って」→社員「帰らない」 工数最大9割減のDeNAも悩むAI効率化の壁
-
8
Amazon、MetaのAIエージェント「Muse」による代理購入をブロック Shopifyは全店舗で対応へ
-
9
“自動で耳コピ”アプリ、ヤマハが無料公開 音源読み込み→3分でピアノ譜に
-
10
新作「鬼武者」にハマったマンガ家が熱弁する、他とは違う“パリィ”の魅力とは?
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR