遊んで学べる「Experiments with Google」(第23回)
芸術の秋に音楽で遊ぼう! 太鼓を鳴らすサルから、シンセサイザーの原理までWebブラウザで楽しめる「Chrome Music Lab」(2/2 ページ)
音楽レコードを再現 録音データを円盤状に記録する「VOICE SPINNER」
3つ目に紹介するは、短い音声を録音して再生速度を自由に変えたり、逆再生したりできる「VOICE SPINNER」(ボイススピナー)だ。中央のボタンを押すと、PCやスマートフォン内蔵のマイクで音を録音できる。
録音した音のデータを円盤状に記録しているが、これは音楽レコードのプレーヤーと同じ仕組みを再現したものだ。録音データを円形に配置するデザインで、レコードと同じく音の波形を記録する見た目にしている。音声を再生するには、画面下のスライダーを右または左へ移動させる。右へ動かすと録音を再生でき、中央から遠ざかるほど再生速度が速くなる。
ちょうど良い速度で円盤を回転させないと、再生される音程が高すぎたり低すぎたりしてしまう。動画を10倍速再生したら声の高さが変わるのと一緒だ。伝わる人には伝わると思うが、間違った回転速度でレコードを再生した時に似ている。ここから、振動の速度と音程に関係があることや、レコードの原理を直感的に理解できる。
スライダーを左へ動かすと、回転方向が逆になる。その結果、音の再生方向も逆転するので、歌を録音している場合は歌詞が聞き取れなくなってしまった。例えば逆再生して元の音や声がどんなだったか当てる、というゲームで遊べそうだ。
かわいいキャラで、シンセサイザーの原理が分かる「OSCILLATORS」
最後は、アナログシンセサイザーの原理を学べるWebアプリ「OSCILLATORS」だ。
シンセサイザーは、オシレーター(発振器)と呼ばれる電気回路で、周期的に変化する信号=つまり「波」を作り出して、それ別の回路で加工する楽器である。最終的に、加工したものをスピーカーで出力することで音になる。
波の種類は波の形で分けられる。基本的な波形は「矩形波」(長方形の波)や「ノコギリ波」「三角波」「正弦波」で、それぞれ独特の音色を持つ。出したい音に応じて波形を選んで加工するというわけだ。音の高さは、波の周波数で調整する。
OSCILLATORSでは、基本的な4つの波形をかわいらしいキャラクターにしている。
OSCILLATORSを使えば、これら4種類の波形がどのような音色なのか体験できる。周波数も変えられるので、高くしたり低くしたりして確かめてみよう。シンセサイザーはどんな音でも鳴らせるように思えるが、こうした単純な波形がベースになっていると分かる。
Webブラウザで簡単に使える音楽コンテンツ ソースコードも公開
Chrome Music Labは、体験しながら音楽の基礎を学ぶために作られたコンテンツだ。Webブラウザ「Chrome」上で動かすことを想定しており、専用のアプリや特殊な機材はいらないので誰でも簡単に使える。
今回紹介した4つ以外にも、曲を打ち込んで演奏できる「SONG MAKER」や、離れた人と最大10人でリモート連弾できる「SHARED PIANO」など、楽しそうなアプリが多い。多彩な音楽関係のコンテンツを利用できるので、その手軽さから学校の教材として使われることもあるそうだ。
しかも、どのコンテンツも無料で自由に利用できるツールを組み合わせて作っている。そのソースコードはGitHubで公開している。これらを改造して発展させてもいいし、新しいアプリを作る際の参考にしてもいい。
また、Chrome Music Labにはアプリが随時追加されていくとのことなので、時々確認するといいかもしれない。芸術の秋に、家族と音楽を楽しんだり、新しい音楽コンテンツを開発したりするのもいいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
遊んで学べる「Experiments with Google」
AIやVRなど最新技術の実験的な応用例を紹介するGoogleのショーケース「Experiments with Google」を実際に試して遊んでレポートする。専門知識がない人でも楽しくIT技術の魅力に気付き、その可能性を学んでいけるようキュレーションする。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
早すぎる 「めっちゃカメレオン」Switch 2版、即日10万本突破
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR