「いずれ、バーチャル世界は現実を超える」 AIベンチャー→メタバース 30歳連続起業家の視線(3/4 ページ)
今後は、ブロックチェーンゲームに大手ゲームメーカーも参入する見通しだ。何時間でもプレイできるほど面白く、かつ、現実世界と同じようにお金を稼ぐことができるメタバースがあと数年内に実現していくと島田さんみており、同社もその一つを作りたいという。
課題もある。メタバースで“暮らす”ようになる最初の人々は、現在、MMORPGにどっぷり浸かっているゲーマーである可能性が高い。だが彼らは、ゲーム内のアイテムを現実世界で販売して“ゲームで稼ぐ”(RMT)ことを極端に嫌う。
お金が流通して「生活できる」メタバースの実現には、RMT的な負のイメージの払拭が必要だ。「その壁をぶち破ったプレイヤーが、トップに出るのではないか」(島田さん)
最初の一歩はオフチェーン
同社はまずPC向けに、オフはチェーン(ブロックチェーンを使わない)の面白いゲームを作ることから始める。そこで開発力・資金力をつけ、次にブロックチェーンやメタバース要素のあるゲームに挑戦する計画だ。
第1弾として、ローグライクアクション「MISTROGUE」を開発中だ。グローバルゲームプラットフォーム「Steam」で人気のゲームジャンルを参考に、爽快な戦闘とビルド(能力や装備)の探求両方が楽しめるゲームを目指している。
島田さんは子どものころからのゲーム好き。中学生のころには個人でゲームを作り、公開したこともある。ただ、会社規模でゲームを開発するのは初。Webサービスとは開発過程も違い、悩むこともあったという。
例えばゲームは、遊んでいる時の“気持ちよさ”が重要だったり、グラフィックスや音楽をチェックする必要があったり。Webサービスにはない要素が満載だ。
Web出身だからこその強みもある。例えば、開発中のサービスをユーザーに利用してもらい、フィードバックを得てサービスを深めるアジャイル開発。これをゲームにも採り入れた。
現在、MISTROGUEの“売り”としてアピールしているリアルタイムのステージ生成機能は、開発版プレイヤーからの「物足りない」という反応を見て、付加したものだ。
ゲームの完成は2023年2月の予定。英語と日本語、中国語、韓国語でリリースし、最初の半年で黒字化させる計画だ。その後は開発ノウハウと資金をつぎ込み、ブロックチェーンゲームやメタバースを開発していく。
大学院ではAIを専門で学び、AIで最初の起業を成功させた島田さんは、メタバースにもAIが不可欠になると考えている。「『ソードアート・オンライン』みたいに、AIを使ってNPCがしゃべれたり、3Dモデルを作るときにAIがアシストしてくれたり……」。アイデアは尽きない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR