遊んで学べる「Experiments with Google」(第25回)
花を眺めて疲れを癒やすWebアプリ 映像でもリラックス効果あるって知ってた? 勤労感謝の日に休息を(1/2 ページ)
「Experiments with Google」は、Googleが人工知能(AI)や拡張現実(AR)といった最新技術の可能性を示すために、実験的な応用例を紹介するショーケースだ。膨大なコンテンツを公開しており、その多くはスマートフォンやPCで試せる。
この連載では、多種多様な応用例の中から興味深いものをピックアップ。実際に遊んだ体験レポートを通して、裏側にあるテクノロジーや、技術の活用方法とその目的を解説してきた。
これまでコンテンツを試しつつ解説をしてきたが、今回は少し趣向を変えてみようと思う。肩の力を抜いて読んでもらえたらうれしい。
勤労感謝の日は、普段頑張っている自分をねぎらおう
本日、11月23日は勤労感謝の日に当たる。「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う」ことを狙った国民の祝日だ。普段頑張っている自分をねぎらってもよし、今日も働いている人に感謝するもよし、それぞれの方法で感謝しよう。休める人は仕事を忘れて気分転換するのがいいかもしれない。
そこで連載25回目の今回は、気分を落ち着かせてリラックスするのに役立つコンテンツを紹介したい。それがWebアプリ「In Rhythm With Nature」だ。
便利な時代だからこそ疲れていくビジネスパーソン
現代の職場は、あらゆる場面でICT(情報通信技術)を活用することで距離や時間の制約から解放された。離れている相手といつでもオンラインで会話できるし、地球の裏側と瞬時に情報をやりとりできる。とても便利な時代だ。
一方で昭和の職場を振り返ると、書類一つ届けるのに郵便で何日も掛かったり、試作プログラムのデータをROMに焼いてハンドキャリーしたりしていた。そんな作業も、いまでは即座に済むので無駄な待ち時間はなくなった。
しかし、そうした待ち時間があったからこそ、適度に休息を挟めて仕事に集中できたのかもしれない。現代のビジネスパーソンは移動中にも仕事や情報収集に熱心で一息付く時間が減っただけでなく、もしかしたら休日なのに仕事関係の電子メールがスマートフォンに届くかもしれない。仕事で疲れ切る人が多いのも当然だ。
デジタルウェルビーイングで健康に In Rhythm With Natureでサポート
こうした精神的に疲労する状況に対して、心や身体の健康を保ったりワークライフバランスを改善して生活の質(QOL)を高めたりする「ウェルビーイング」という考え方が提唱されている。マインドフルネスなど一種の瞑想を活用しよう、という考え方も、同じ流れだ。
そしてスマホの健全な使い方や、ICTから離れるデジタルデトックスといったICT関連の取り組みをデジタルウェルビーイングという。
前置きが少し長くなってしまったが、今回紹介するIn Rhythm With Natureはデジタルウェルビーイングの実現を掲げたものだ。Googleでウェルビーイングに取り組む組織「Google Wellbeing Lab」などが開発した。自然のリズムと自身を同期して、気持ちを落ち着かせられる。仕事の合間に使えばリラックスして新鮮な気分になれるかもしれない。
自然のリズムと自身を同期させる モチーフは花時計
In Rhythm With Natureはスマホでも動くWebアプリ(こちらから起動)なので簡単に使える。ただし、大きな画面の方が没入感を得やすく集中できるので、タブレットやPCで動かすことを勧める。あと周囲の音を遮るほうが効果的なので、できればイヤフォンの使用を推奨する。
このコンテンツのコンセプトは「自然のリズムと自分を同期させる」という内容だが、具体的にはどうするのだろう。In Rhythm With Natureを実行すると、画面上の花がゆっくり開いたり閉じたりする。これに合わせて息を吐いたり吸ったりして、心を落ち着かせるのだ。
このIn Rhythm With Natureのデザインは「カール・リンネの花時計」(Carl Linnaeus Flower Clock)がモチーフになっている。リンネは18世紀のスウェーデンで活躍した植物学者だ。科学史においては、動植物の分類に使う学名を「属名」「種名」の組み合わせで決める「二名法」の確立者として知られる。分類学の父と呼ばれ、肖像がスウェーデンの紙幣になった偉人だ。
彼が考案したカール・リンネの花時計は、特定の植物が1日のある時刻に花を開く、という特性に着目した自然の時計だ。円形に並べて植えられた花のうち、どの花が開いているか、どの花が閉じているかなどを見て時刻を知る。
実際には季節や天候の影響を受けやすいので、時計としての実用性は低い。しかし庭園の装飾としては魅力的で、その変化を1日中眺めてみたいと思う人も多いだろう。
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遊んで学べる「Experiments with Google」
AIやVRなど最新技術の実験的な応用例を紹介するGoogleのショーケース「Experiments with Google」を実際に試して遊んでレポートする。専門知識がない人でも楽しくIT技術の魅力に気付き、その可能性を学んでいけるようキュレーションする。
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