国産AIはなぜ炎上する? 「mimic」開発元に反省点を聞いた 海外産AIは平常運転、待つのは“日本1人負け”か(3/3 ページ)
AIはクリエイターの仕事を奪うのか?
画像生成AIが次々と登場していく中、一部では「AIがクリエイターの仕事を奪っていくのではないか」と懸念する声も聞こえている。これに対して菅原氏は「現状ではAIはクリエイターの仕事を奪わないのではないか」と私見を述べる。
「イラストレーターの仕事にはクライアントがいて、その思惑に応えていく必要がある。それに対して今のAIが完璧に応えられるかというと、そうではないと思う。何かアウトプットを出すことはできるが、仕事としては応えられない。そういう意味でイラストレーターの仕事を奪うことにはならないと思う」
ただイラストレーターの中で、AIを使う人が使わない人の仕事を奪う可能性は考えられるという。例えば「Photoshop」の機能を使い、背景の処理をAIに任せている人がいるとする。それと自身の手を使って書く人とでは作業効率が変わっていく。このように作品を完成させるための手段にAIを取り入れる人たちが今後増えていく可能性はあるという。
「AIとプロ棋士が将棋で戦う電王戦で、AIが人間に対戦成績で勝つことができたのが12年。そこから10年がたち、今ではAIを使って将棋の研究に取り組むプロ棋士も多い。画像生成AIは議論が始まったばかりでさまざまな意見があると思う。AIとの共存、もしくは別離か。さまざまな未来を選べるタイミングが今なのだと思う」
ラディウス・ファイブでは、23年もmimicのアップデートを続けていく。炎上後に機能改修したβ版2.0はユーザーからもおおむね好評であり、さまざまな要望も届いているという。どのような機能を追加していくのかは、ユーザーの要望に寄り添いつつ、慎重に決める方針だ。
「新しいテクノロジーが世界をどのように変えていくのか。このことについてもっと多くの人と議論ができる状態になるとうれしい。産業革命により工場という概念が生まれたように、テクノロジーはこれまで何度も社会を大きく変えてきた。そのいずれにも良しあしがあったと思うので、進歩するAI技術も多くの人が納得する形で浸透していくことを目指したい」(菅原氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR