小寺信良のIT大作戦
「チャットAI検索」でWebの“再起動”が起こる? ChatGPTやBingなどがもたらす可能性(2/3 ページ)
AIはどうやって回答を探しているのか
一方で、こうしたAIの要約をどれぐらい信じていいのかは、難しい問題だ。こちらが知らない事を訪ねている以上、その信ぴょう性を確認するには、従来の「ググる方式」でチェックするしかなく、それなら余計に時間がかかってしまう事になる。
「新しいBing」は、未知の問題に対してどのように回答を作り出しているのか。これを調査するために、筆者を題材にしてみた。
「小寺信良について教えてください」という質問に関しては、筆者の記事の文末やTwitterに載っているプロフィール情報を参照している。詳細情報の note.com には筆者と西田宗千佳氏が共同で発行しているマガジンがあり、ここにもプロフィールが掲載されている。
続けて「小寺信良さんはどんなテレビ番組を作っていましたか?」と言う質問をしてみた。これは筆者が考えたのではなく、Bingが次の質問の候補として提案してきた問いである。
これに対する回答として、「ミュージックステーション」や「ポップジャム」などを手掛けたとあるが、これは誤りである。ではなぜこのような誤りが出てきたのか。詳細情報として提示されているリンクを見ると、筆者のテレビやレコーダーのレビューで、番組表のスクリーンショットが掲載されている。この画像の文章を読み取って、回答としているようだ。
だから間違うのだ、という話をしたいのではない。こういう探し方かぁ、という一例として捉えるべきである。
「小寺信良さんはどうして文筆家になったんですか?」という問いに対しては、理由を「テレビ業界の変化についていけなくなった」「自分のやりたいことができなくなった」としているが、これも誤りである。筆者がそのようなことを書いたことはなく、詳細情報のリンク先にもそのような記述は見られない。
ただ引き続き学習を続けているようで、数時間後に同じ質問をしたところ、推測はできるが確かなことは分からないとしている。情報が少ない場合は無理に回答を作らないというアルゴリズム動作が強くなっている様子が読み取れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
小寺信良のIT大作戦
ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR