デジタル防災を始めよう
何かと話題になるタワマン、防災は今どうなっているのか?(1/5 ページ)
2月にトルコとシリアの国境付近で発生したM7.8の地震では10階建て前後のビルが多く倒壊した。阪神淡路大震災の約22倍といわれる地震エネルギーにより「パンケーキクラッシュ」(層崩壊)と呼ばれる建物全体が真下に崩壊する現象が多発して被害を拡大させたと報道されている。
日本の高層マンションなどには厳しい建築基準、耐震基準があり倒壊する危険性はほぼないといわれる。事実、震度7を記録した東日本大震災でも昭和56年(1981年)以降の新耐震基準を満たしたマンションや商業ビルなどは倒壊しなかった(大破0棟、中破44棟、高層住宅管理業協会調べ)。
それでも大きな地震や台風などの災害が発生した時にはエレベーターが止まったり、停電したり、給排水に支障が出たりと様々な不便が生じる。超高層マンションの場合、それが極めて大きな障害になることも。2019年の台風被災で注目を集めた武蔵小杉の事例も記憶に新しいと思う。
では、現在マンションのデベロッパーや関連企業はタワーマンションの防災についてどう考え、対策しているのだろうか。
非常電源やポンプは水に浸からない場所に
日本の新築物件は災害や事故があるたび、以降に建築される建物は対策が進むといわれている。毎年のように起こる台風被害や東日本大地震での津波被害を受け、現在デベロッパーは浸水が予想される物件の場合、非常電源設備や排水ポンプなどの機械設備を地下でなくハザードマップで確認される最大浸水高以上の部分に設置するようになった。何らかの理由で2階以上に設置できない場合は「浸水扉」(室内に水を漏らさない“水密性能”や圧力に耐える“耐水圧性能”を持つ扉)を設ける場合もある。
それでも停電や上下水道の破損などでインフラが停止した場合には水が出ない、トイレが使えないといった状況は発生する。
東京ガスが開催した防災イベント「トイレの防災を考えよう」では、災害時に生じるトイレの問題を紹介し、事前の備えなどの対策を紹介した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
デジタル防災を始めよう
震災、水害、そして新型コロナウイルス感染症と、われわれはさまざまな災害に立ち向かう必要がある。過酷な災害だが、一方で守ってくれる技術もまた、IT技術を取り込んで進化している。そんな「デジタル防災」のための知識をアップデートしていく連載だ。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR