走るガジェット「Tesla」に乗ってます
エンジン車の燃費と全く違う“電費のクセ” テスラ「モデル3」の場合(2/4 ページ)
高速道路の渋滞は電費悪化か?
その一方で、渋滞と電費の関係において、「高速走行>渋滞」と単純に言い切れない体験もしています。それは21年11月の東名高速道路におけるリニューアル工事渋滞でのことです。このときの渋滞はひどいものでした。
高速道路でありがちな、完全停止するでもなく何km、何十kmをノロノロと進むという類いの渋滞ではなく、完全停止→少し進む→完全停止を延々とくり返すものでした。3.27kmの工事区間を抜けるのに、1時間10分以上かかりました。ログ上の平均時速は2.71km/hと記録されています。
この区間でのバッテリーの消費は1%です。「TESLA WIKI」によると2021年製Model 3 ロングレンジのバッテリー容量は82kWhとあります。ということは、0.82kWhの消費です。渋滞区間である3.27kmだけの電費を算出すると、1.33km/kWhです。90km/h前後で順調に流れている高速道路では、5~6km/kWhなので、その悪化ぶりをご理解いただけるものと思います。先ほどの中原街道の事例とは正反対の結果を示しています。
図のグラフを見るとバッテリーの消費(黒線)はゼロ付近で推移し、速度(緑線)に合わせて少しだけ上振れしているだけなのに、なぜここまで悪化したのでしょうか。まず疑うべきは、エアコンによる電力消費です。このときは外気温18度、車内温度21度と記録されています。真冬のように暖気ガンガンというわけではありませんが、それなりに暖房が効いた状態です。
それにしては1.33km/kWhは悪化しすぎです。残念ながらこのときのModel 3のスクリーンは、エアコン単体での電力消費についてデータを確認することはできないので、この時点では推測で「おそらくエアコンが原因」としか言えません。その後のソフトウェアアップデートでエアコン単体の消費率が分かるようになりました(後に詳述)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
走るガジェット「Tesla」に乗ってます
「iPhoneにタイヤをつけたようなクルマ」と表現されるTesla。IT・ビジネス分野のライターである山崎潤一郎が、主にデジタルガジェットとして、そしてときには、ファミリーカーとしての視点で、この未来からやってきたクルマを連載形式でリポートします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR