荻窪圭のデジカメレビュープラス
発想が変、タイパ最悪、だがそれがいい! エフェクトがかけられる新型“チェキ”で味のある写真を撮りまくる(4/8 ページ)
フィルムカメラの画質って基本的に「レンズ」と「フィルム」の関係で決まる。なんらかの調整を加えたいときはレンズにフィルターをつけてコントロールするんだけど、それ、気軽に撮りたいチェキには向かないよね。
で、富士フイルムはどうしたか。
なんと、カメラ内の4カ所にLEDを仕込んで、撮影の瞬間にそれを光らせることでその色を写真に無理やりかぶらせることにしたのである。発想が普通じゃない。わざわざフィルムに余計な光を当てるんだから。
フィルム交換時にちょっとだけ光って見せてくれるのでどうぞ。こんな感じに仕込まれてるのだ。
そしてLEDの色や光らせ方で6つのバリエーションを作ったのである。カメラには英字2文字で書かれてるけど、それだけ見てもわかりづらいのでリストアップ。
FGはフェーデッドグリーン。ちょっと緑かぶり。
WTはウォームトーンで暖色系。
LBはライトブルーでクール系。
SMはソフトマゼンダでマゼンダがちょっとかぶったレトロな感じになる。
SPはセピアなんだけど、いわゆるセピアカラーではなく少し黄色がかぶった古い写真の感じ。
LLはライトリーク。隙間から光が漏れてしまう感じ。
同じ場所で6パターン撮り比べて並べたのがこれだ。同じレンズ、同じフィルムでこれだけのエフェクト違いを作れるのである。発想も面白いし、うまく調整されてると思う。
LLは光の漏れ感を表現してるので下方向に色がかぶってるが他は全体の色を変えてるのが分かると思う。
カメラは光を画にするものであり(だから、PhotoGraphだ)、光の色が変われば撮れる画の色も変わるのである。
でもこれ、インスタントカメラの運用を考えると、かなり無茶な発想で、例えば、とりあえず「LB」で撮ってみて、どんなふうに撮れてるかな……と感じるまでに1分は待たねばならないのだ。
チェキなのでうにーっとフィルムが出てきて、そこに画が浮かび上がるのをじっと待つ。
それを見ながら、「あ、いい感じに撮れた」「うーむ、ちょっと違うなあ、撮り直そう」となるわけで、フィルムと時間の消費がはんぱない。タイパも悪い。エフェクトがあれこれかけられる分、余計、結果が気になってじっと待っちゃう。
でも、使ってみるとそれがいいのである。デジタルカメラとは違う時間が流れる感じ。
上の作例はとりあえず6枚撮ったあとでベンチに座ってふたりでじーっと画が定着するのを待って、ちゃんと撮れてるかを観て、「どれがいい?」とかやってたのである。
ちなみに彼女は「WT」が良いそうである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
荻窪圭のデジカメレビュープラス
デジタルカメラ関連の製品レビューやコラムを掲載しています
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR