アルテミスの宇宙船が54年ぶりに有人月周回 月面に6545kmまで接近
米航空宇宙局(NASA)は日本時間4月7日、国際有人月探査プロジェクト「アルテミス計画」の宇宙船「オリオン」が同日朝、月の裏側の飛行に成功したと発表した。有人月周回はアポロ宇宙船以来54年ぶり。ほぼ計画通りの飛行経路で、月の裏側では、地球からの距離が人類史上で最も遠い約40万6770kmに到達。1970年にアポロ13号が記録した約40万170kmを6000km以上更新した。
NASAによると、オリオンは7日午前7時44分、月の裏側に入った。同8時には月面に最接近して高度約6545kmを飛行し、2分後に地球から最も遠い地点を通過。同8時24分に、地球側へ戻ってきた。
月の裏側を飛行中、地球との通信が途絶したが、地球側に戻って通信復旧後に届いた飛行データをNASAが解析し、月裏側の飛行経路を割り出した。オリオンは今後、地球に向かう軌道を飛行し、11日朝に大気圏に再突入。米カリフォルニア州沖の太平洋に着水して帰還する。
今回の飛行は、月を一回りする一般的な月周回軌道ではなく、月の裏側に回り込んでから、そのまま地球に戻る軌道を採用している。月の重力を利用して進路を変え、地球に帰還できる軌道に正確に入るには、高度な制御技術が求められた。
また、通信が途絶える月の裏側を飛行中に不測の事態が発生した場合には、地球からの遠隔操作による支援が見込めない。そのため、今回の飛行計画の中で、最大の難所とされていた。(伊藤壽一郎)
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
陸自が「イオンモール熊本」内部をドローン撮影 防衛省が映像公開
-
2
PayPayアプリで熊本地震への寄付が可能に 最短3ステップ・1円から
-
3
熊本「通れた道」マップ、トヨタが公開 ホンダも「通行実績情報マップ」
-
4
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
5
TSMC熊本工場、段階的に通常操業へ 熊本の地震で一時中断、従業員の無事確認 台湾報道
-
6
熊本で非常時Wi-Fi「00000JAPAN」発動中 KDDIが無料開放、他社ユーザーも利用可
-
7
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
8
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
9
Anthropicのミュトス、暗号アルゴリズムの新たな攻撃法を発見――耐量子署名「HAWK」の強度を半減
-
10
“脳のゴミ”は鼻から捨てられていた? 老化で詰まる排出路、薬を鼻から投与で改善 韓国主導チーム研究
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR