山善の“水冷服”にみる体温を下げる仕組みの進化 そして毎年起こる「売り切れ問題」(2/4 ページ)
チューブ式から「水路式」へ
まず紹介するのは、水冷服のハイエンドモデル「DIRECT COOL ProPLUS 水路式」(型番:DC-SY2、参考価格は2万5980円前後)です。5月中旬から販売を開始する予定で、ECサイト「山善ビズコム」や「くらしのeショップ」、一部ホームセンターなどで取り扱います。
DIRECT COOLシリーズは、22年の発売以来、建設現場・工場・農作業現場など幅広い現場で活用されてきた実績ある水冷服です。ただ、これまでのモデルは、チューブ内に冷水を回す「チューブ式」。チューブ式は冷水が体に接触する面積が限られるため、どうしても冷却効率に限界がありました。
26年モデルでは、背中を面で冷やす「水路式構造」へと設計を刷新。背中の広い面積に冷水が行き渡ることで、効率よく体温を下げることができます。さらに、冷却部には通気用の穴あき構造を採用し、水路の表面を吸水性の高い布で覆うことで、面でしっかり冷やしながらもムレにくい設計になっています。
長時間の屋外作業でも、不快感なく着用し続けられるのは大きな進歩でしょう。サイズはフリーサイズでS~5L相当(胸囲80~130cm)に対応しており、重量は約845gです。
山善の水冷服がもともと持っている特長の一つが、「脇を冷やす設計」です。太い血管が集中する脇の下を冷やすことは、全身の体温を下げる上で非常に効果的で、この設計は以前から好評でした。26年モデルではこの部分もさらに磨きをかけ、背中の水路式構造との相乗効果で、より全身を効率的にクールダウンできるようになっています。
疑問に思って確認したのが、冷却材として保冷剤を使った方がいいのでは? ということです。なぜなら、水を直接冷やすことが重要なので、保冷剤よりも「普通の氷」を入れた方がより冷たさを感じられるとのこと。また、グラスに氷だけ入れた方が水が多い状態より氷が長持ちするのと同じ原理で、水が多すぎると氷が早く溶けてしまうため、水の量は少ない方がいいそうです。
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