山善の“水冷服”にみる体温を下げる仕組みの進化 そして毎年起こる「売り切れ問題」(4/4 ページ)
26年モデルでは、素材の見直しと通気穴の増加によって、気化熱による冷却効率が大幅に向上しています。水を入れると素材が膨らんで表面積が増え、水分が蒸発しやすくなることで、同じ量の水でもより長く、より効果的に冷却効果を発揮できるようになりました。
Mizu fitも、山善の水冷服に共通する「脇部分を冷やす構造」をしっかり備えています。また、スライドバックルによるフィット感の調整機能も重要なポイント。冷却ウェアは「体に密着する」ことで初めて冷却効果が発揮されるため、自分の体型にぴったり合わせられるかどうかは冷却性能に直結します。
Mizu fitを使うなら、ぜひ試してほしいのが「ファン付きウェア」との組み合わせです。ファン付きウェアは外気をファンで取り込んでウェア内を循環させることで涼しさを生み出す仕組みですが、実は夏の屋外では、外気そのものが熱いという問題があります。気温が35℃や40℃に達するような環境では、ファンが取り込む空気もすでに熱く、ウェア内に熱風が循環してしまい、思ったほど涼しくないという状況が起きます。
そこで、Mizu fitをインナーとして着用することで、この問題を解決します。ファンが熱い外気を取り込んでも、その空気がMizu fitの表面を通過する際に水分を蒸発させ、気化熱によって空気が冷やされます。つまり、ファン付きウェアが「熱風を循環させる機械」から「冷風を循環させる機械」に変わるのです。単体で使うよりも明らかに涼しさが増すので、ファン付きウェアをすでに持っている方は必ずセットで試してみてください。
水を使うウェアで心配になるのが、乾きにくさと臭いの問題です。Mizu fitは中綿を使用せず、水を含ませる山善独自の構造を採用しているため、この問題を解消しています。
使用後はファスナーを開けて逆さにするだけで水を排出でき、数時間で乾きます。フックにかけられる便利なループも付いているので、洗面所などに吊るしておくだけでOKです。こうした手間を減らす工夫は、継続して使う上で重要なポイントです。
まとめ:買うなら今
紹介した2製品は、実用性が格段に高まっています。本格的な冷却性能を求めるなら「DIRECT COOL ProPLUS 水路式」、手軽さとファン付きウェアとの組み合わせを重視するなら「Mizu fit」という選び方になります。価格帯も異なるので、用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。
繰り返しになりますが、これらの製品は本格的な暑さが来る前に品薄になりやすい傾向があります。「そのうち買おう」と思っていると、いざ必要な時期に手に入らないことも起こりえます。今年の夏を快適に乗り切るために、早めの確保をおすすめします。
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