Amazon、買い物AIアシスタント「Agentic Shopping Assistant on AWS」を小売業者向けに提供開始
米Amazonは5月27日(現地時間)、「Alexa for Shopping」のアーキテクチャや知見をパッケージ化し、小売業界全体に提供すると発表した。
Alexa for Shoppingは、AmazonのショッピングAI「Rufus」とAIアシスタント「Alexa+」を統合した機能で、消費者による商品の調査や比較、購入などを支援するものだ。2025年だけで3億人以上の顧客に利用され、約120億ドルの売上増をもたらしたという。
同日提供を開始した「Agentic Shopping Assistant on AWS」(ASA on AWS)は、この技術基盤や知見をAmazon外部の小売業者向けに提供するソリューションだ。小売業者はこのツールを利用することで、汎用AIに依存することなく、自社のブランドや顧客との直接的な関係を維持したAI体験を構築できるとAmazonは説明する。対話型のショッピングセッションは従来のキーワード検索に比べてコンバージョン率が3.5倍高いとされており、ASA on AWSの提供によって小売業者の顧客エンゲージメント向上を後押しする。
小売業者は、ASA on AWSが提供するアーキテクチャのガイダンスやスターターコードに、自社の商品カタログ、ビジネスルール、ブランド独自のトーンを組み合わせることで利用できる。「Amazon Bedrock」や「OpenSearch」などのAWSサービスを基盤としており、通常であればゼロから構築するのに数年かかる対話型のショッピング体験を、約60日で立ち上げることが可能になるという。
導入プロセスはAWS主導、AWSのアドバイザリー支援による自社構築、またはパートナー支援という3つの方法から選択できる。料金は要件に応じた個別見積もりとなり、AWS Marketplace経由でプライベートオファーとして提示される。
すでに米Kate Spadeが先行導入しており、「Kate Spade AI Gift Concierge」として消費者向けの提供を開始している。このコンシェルジュは米Anthropicの言語モデル「Claude Haiku 4.5」とAmazon Bedrock AgentCoreを基盤として構築されており、消費者の53%がストレスを感じるとされるギフト購入の場面を主なターゲットとしている。購入者との自然な対話を通じて、贈る相手や用途、好みのスタイルを把握し、商品提案につなげる仕組みだ。
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