インターネットと表現規制
「おっぱい」の話ができるSNSと、できないSNS(1/2 ページ)
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筆者は最近、めちゃめちゃおっぱいの話をしている。ライターの仕事が終われば家で妻とおっぱいの話をしているし、知人ともおっぱいの話をしているし、SNSでもおっぱいの話をしている。
なんでこんなにおっぱいの話をしているかというと、筆者がライターとは別の仕事として、とあるコンテンツの宣伝を手伝っていることに起因する。詳細は伏せるが、コンテンツの性質上、プラットフォームによってはセクシーと取られる表現が混じっており、特にSNS上での宣伝に注意が必要になっている。要するにプラットフォームごとの表現規制に頭を悩ませているわけだ。
昔は特に問題なかった表現でも、今はアカウント凍結の原因になったり、投稿が拡散されなかったりする原因になる。一方、その基準はサービスによってまちまち。開示されているものもあれば、アルゴリズムで適宜判断しているためか、実質的に“暗黙のルール”になっている場合もある。
SNSでの拡散が商売の成功にも直結する昨今。うかつなことを言ってアカウントが消し飛んだり、投稿が閲覧されなくなったりしては大変だ。ということで、筆者による体験や同業者から聞いた話の限りではあるが、主要SNSごとの規制のきつさ・ゆるさを宣伝・マーケティングの観点で比較してみる。情報はいずれもざっくり2026年以降のものだと思ってほしい。
かなり厳しいTikTok
最も規制が厳しく徹底していると感じるのはTikTokだ。画像・映像は露骨なもの──例えば面積の小さい水着などは高確率でアウト。警告・ペナルティー(つまりインプレッション低下や機能制限)の対象になる。
画面に小さく、もしくは一瞬映る場合を除けば文字にも厳しい。エロ的な要素を含む表現(例えば「おっぱい」「すけべ」「えっち」以上の表現は高確率で警告・ペナルティーの対象になる印象だ。仮に対象にならずとも、アルゴリズムに冷遇されるか、“健全”な動画よりインプレッションが増えにくくなる可能性がある。動画のタイトルや説明文に品のない言葉が含まれていた場合も同様。伏字もあまり意味がない。
ただ、“うんこちんちん”のレベルまでは若干寛容で、それ以上のエロ表現になると途端に厳しくなる印象もある。また、流れてくる動画を見る限りでは医療・教育的な側面があれば対象外の様子。それ以外でもきわどい動画がたまに流れてくるので、何かしら抜け道があったり、それが広がったりしているのかもしれない。
地味に厳しいYouTube 特にショート
YouTubeも地味に厳しい。映り込む程度ならセーフだが、セクシーなイラスト・写真がしっかり映像に入る場合はアカウント停止のリスクがぐっと高まる。
テロップに「エロ」「ちんちん」「えっち」「勃起」「おっぱい」といった言葉が入るようなケースも危うい。アカウント停止まではいかないが、いわゆる“おすすめアルゴリズム”に載せてもらえず、チャンネル登録者数が数百程度でも、インプレッションの桁が1つ変わる程度には拡散しにくくなる場合がある。伏字はある程度有効なようだが「モザイクで隠す表現もアカウント停止の可能性がある、黒丸で隠す方がいい」といったうわさも聞く。
一方で音声にはやや寛容なイメージだ。性的すぎるASMRはもちろんアカウント停止・インプレッション低下の対象になるようだが、先述した「ちんちん」「えっち」といった音声が多少入る程度であれば規制の対象にはなりにくいようだ。こちらも効果音などで隠す場合は“ピー音”でないほうが良い、という話を聞く。
なお、全体的に横動画よりショート動画の方が規制が厳しい印象がある。例えば「すけべ」という言葉が入ってしまった横動画はインプレッション上冷遇されなかったものの、その部分を切り取ったショート動画はあからさまに拡散しなかったことがある。
ちなみにYouTubeではコンテンツごとの年齢制限も可能だが、設定するとおすすめ欄経由での流入はほぼなくなる。また、動画の概要欄などにDLsiteのリンクを載せるとそれだけで警告を食らう。
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