米Metaは9月17日(現地時間)に開催した年次開発者会議「Meta Connect」の基調講演で、新たな空間キャプチャ技術「Hyperscape Capture」を発表した。Hyperscapeは昨年のMeta Connectで予告していたものだが、これを「Quest 3」および「Quest 3S」のユーザーを対象に、Early Accessとして提供を開始する。
この技術は、ヘッドセットを装着したユーザーが現実の部屋をスキャンすることで、その空間をフォトリアリスティックに再現したVRシーンを生成する技術。ユーザーは部屋を見回しながらアウトラインを取得し、さらに詳細部分を撮影することで、数分程度でスキャンを完了できる。処理はクラウドで行われる。クラウドでのレンダリングには数時間かかり、完了すると通知が届く。これにより、生成されたシーンをQuest上で体験できる。
「Gaussian splatting」と呼ばれる新しいレンダリング手法を採用することで、従来のポリゴンベースの3D表現を超えるリアルな空間再現を可能にしているという。現時点では自分でスキャンした空間のみを楽しめるが、将来的には他のユーザーと共有できる機能の提供も予定しているという。
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