ソニーの熊本工場、8月中旬には「地震前の稼働水準」に 早期復旧の理由を決算会見で明かす

 ソニーグループは7月31日、令和8年熊本地震で生産を停止している熊本の半導体工場について、8月中旬には地震発生前の稼働水準へ戻る見込みだと説明した。2026年度第1四半期の決算説明会にて、同社の陶琳CFOが明かした。

決算説明会で質疑に応じるソニーグループの陶琳CFO

 熊本県菊陽町にあるソニーセミコンダクタマニュファクチャリングの熊本テクノロジーセンターでは、イメージセンサーを生産している。今回の地震では、震度5強の揺れを受け操業を停止していたが、8月4日から段階的に再開する。また、長崎、大分、鹿児島の各生産拠点は建屋や設備に大きな被害がなく、すでに生産を再開している。

 2016年の熊本地震で被災した際は、地震前の稼働水準に戻るまで3カ月余りかかったという。今回それより早く復旧できる理由について、陶CFOは「一言で申しますと、被害の程度が違う」と回答。前回の地震から、いかに早く立ち上げるかという知見を培ってきたことも一助になったと補足した。

 経理担当の是永浩利執行役員は、この10年で建屋や生産設備の耐震強化を進めてきたと説明する。社内だけでなくパートナー企業とも日頃から相談を重ね、準備を積んできたとも述べた。その上で、早期の操業再開のめどが立ったのは従業員や協力会社の尽力によるものだとして、関係者に謝意を示した。

第1四半期の連結売上高は2兆8378億円、営業利益は4765億円(出典:決算説明会資料より)

 地震による業績への影響は、現時点で合理的に見積もるのが難しいとして、通期見通しに織り込んでいない。ただ陶CFOは、前回より早く立ち上げられる点を踏まえ「半導体の年間の業績を大きく変動させるような影響はないのではないか」とみている。

 なお2026年度第1四半期の連結売上高は、前年同期比8%増の2兆8378億円。連結営業利益は40%増の4765億円で、いずれも第1四半期として過去最高を更新した。

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